第三の男

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公開日 1952/09/16  105分


★★★★★★★★ 8.0
★★★★★★★  7.0


言わずと知れた名作。
映像、音楽、演技、脚本、どれを取っても素晴らしく、またそれらが互いに引き立て合う見事なハーモニーとなっている。
陰影に富んだ映像、巨大な人影、濡れて光る石畳。
傾いた画面、画面を覆う観覧車。
時に物悲しく、時にスリリングなアントン・カラスのチター。
オーソン・ウェルズ登場の表情演技はどうだ。
水増しペニシリンを題材にした社会性、拳銃での決着、ラストの男と女の性をも突く余韻。
望みもないのに惚れた男の馬鹿らしさ、悪人であっても惚れた女の一途さが交錯する。
悲しくも見え、滑稽にも見える。
構成的には完璧とは言い難いが、そんなものは凌駕する、半世紀を経てもなお輝きを失わない、映画の魅力がここにはある。

原題  THE THIRD MAN

製作国 イギリス
製作 ロンドン・フィルム
配給 東和
配給 東宝

監督 キャロル・リード Carol Reed
製作 キャロル・リード Carol Reed
製作 デヴィッド・O・セルズニック David O. Selznick
製作 アレクサンダー・コルダ Alexander Korda
原作 グレアム・グリーン Graham Greene
脚本 グレアム・グリーン Graham Greene
撮影 ロバート・クラスカー Robert Krasker
音楽 アントン・カラス Anton Karas

出演 ジョセフ・コットン Joseph Cotton
出演 オーソン・ウェルズ Orson Welles
出演 アリダ・ヴァリ Alida Valli
出演 トレヴァー・ハワード Trevor Howard
出演 バーナード・リー Bernard Lee
出演 ジェフリー・キーン Geoffrey Keen