
公開日 2012/01/21 112分
面白い。いつかどこかで観たギャング映画な気はするものの、主人公が『ゴッドファーザー』のソニー役とダブったりするものの、面白い。
とても賢そうには見えないものの、黙ることで思慮深さを見せる主人公。
オープニングから殆んど喜怒哀楽の感情的が表れない。沈黙は金なりだなと思う。
そして組織の中でかけがえのないものを無くした時だけに、主人公の感情が溢れる。
悪の一族から離れることのできない因果も目新しいものではない。よくある話だ。
だがそこで、のさばる道を選ばざるをえないのは、逃れ切れなかった母親をも含めた復讐心もあるのだろう。
警察との駆け引きもありがちな展開だ。
とはいえ題材はともかく、ニュージーランドを舞台にした新鮮味と、練られた展開でここまで楽しませることができるという典型だ。
北野武のバイオレンスが海外で受けるのは、こんな風な新鮮味で受け取られる所以なのかと思う。
とにかく期待していなかっただけに満足度充分だった。
ちなみに本作には過激な暴力描写はない。
組織暴力を描いている割には、モロに銃で撃たれるシーンなどは皆無だ。
R指定の回避を意識したのかもしれないが、見せることがいいことだとは思わないし、本作の狙いは筋の運びにあるので描写的にもよかったと思う。
ところでこのタイトルが今一つだ。
このタイトルに惹かれて観る観客がいるだろうか。
鑑賞後には納得できるもののインパクトが薄い。『動物王国』?
原題 ANIMAL KINGDOM
製作国 ニュージーランド
製作 Screen Australia
製作 Porchlight Films
配給 トランスフォーマー
監督 デヴィッド・ミショッド David Michod
製作 リズ・ワッツ Liz Watts
製作総指揮 ベック・スミス Bec Smith
製作総指揮 ヴィンセント・シーハン Vincent Sheehan
脚本 デヴィッド・ミショッド David Michod
撮影 アダム・アーカポー Adam Arkapaw
プロダクションデザイン ジョー・フォード Jo Ford
衣装デザイン カッピ・アイルランド Cappi Ireland
編集 ルーク・ドゥーラン Luke Doolan
音楽 アントニー・パートス Antony Partos
出演 ジェームズ・フレッシュヴィル James Frecheville
出演 ベン・メンデルソーン Ben Mendelsohn
出演 ジョエル・エドガートン Joel Edgerton
出演 ガイ・ピアース Guy Pearce
出演 ルーク・フォード Luke Ford
出演 ジャッキー・ウィーヴァー Jacki Weaver
出演 サリヴァン・ステイプルトン Sullivan Stapleton