アルゴ

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公開日 2012/10/26  120分


★★★★★★★ 7.0


あると思えばある。それは劇中の映画『アルゴ』であり、CIAの奪還作戦であり、映画そのものでもある。

劇中の映画『アルゴ』も、同じタイトルの本作『アルゴ』も同じ映画という媒体であり、現実ではない。
この2作の比較は興味深く、作品の価値は、その目的にもあって、出来だけではないことを示している。
映画の意義を多角的に、しかも面白く見せる手際には、作り手の映画への愛情を感じずにはいられない。

これまでのアフレック監督作品は、結末がどうなるのかに力点が置かれていたが、3作目は既に知られている結末に向かって進んでいく物語だ。
新たな構成に挑む心意気や良し、しかもその出来や良し。
1、2作目も良かったが、3作目が一番面白いといっていいだろう。
イランのアメリカ大使館に押し寄せる群衆を、迫力のドキュメンタリー・タッチでテンポよく描く冒頭の「掴み」から、グイグイと画面に惹きつけられる。

大使館を襲う民衆を是とした国家の理不尽さは、国家によるテロの容認を描いた『ミュンヘン』を彷彿させた。
しばしば比較されるイーストウッド監督に比して、真面目過ぎるアフレック監督であるが、今後が更に期待される。

原題  ARGO

製作国 アメリカ
製作 GK Films
製作 Smoke House
製作 ワーナー・ブラザース Warner Bros. Pictures
配給 ワーナー・ブラザース Warner Bros. Entertainment, Inc.

監督 ベン・アフレック Ben Affleck
製作 グラント・ヘスロヴ Grant Heslov
製作 ベン・アフレック Ben Affleck
製作 ジョージ・クルーニー George Clooney
製作総指揮 デヴィッド・クローワンズ David Klawans
製作総指揮 ニーナ・ウォラースキー Nina Wolarsky
製作総指揮 クリス・ブリガム Chris Brigham
製作総指揮 シェイ・カーター Chay Carter
製作総指揮 グレアム・キング Graham King
製作総指揮 ティム・ヘディントン Tim Headington
脚本 クリス・テリオ Chris Terrio
撮影 ロドリゴ・プリエト Rodrigo Prieto
プロダクションデザイン シャロン・シーモア Sharon Seymour
衣装デザイン ジャクリーン・ウェスト Jacqueline West
編集 ウィリアム・ゴールデンバーグ William Goldenberg
音楽 アレクサンドル・デスプラ Alexandre Desplat

出演 ベン・アフレック Ben Affleck
出演 ブライアン・クランストン Bryan Cranston
出演 アラン・アーキン Alan Arkin
出演 ジョン・グッドマン John Goodman
出演 ヴィクター・ガーバー Victor Garber
出演 テイト・ドノヴァン Tate Donovan
出演 クレア・デュヴァル Clea DuVall
出演 スクート・マクネイリー Scoot McNairy
出演 ケリー・ビシェ Kerry Bish
出演 クリストファー・デナム Christopher Denham
出演 カイル・チャンドラー Kyle Chandler
出演 クリス・メッシーナ Chris Messina
出演 タイタス・ウェリヴァー Titus Welliver
出演 マイケル・パークス Michael Parks