公開日 2011/09/23 134分
『007/慰めの報酬』で下り坂か？と思わせたポール・ハギスだが、そんなことはない。
やはりこの脚本家は凄いと思わせた。
オリジナル『すべて彼女のために』というベースがあるだけに、評価は芳しくないようだが、出来は相当いい。
完成度が高いという表現がピッタリくる。
オリジナルは観ていないが、改編部分がかなり効いているらしい。
オリジナルでの壁に「書いた」計画を、「貼られた」計画に変える巧さ。
毎日子供の写真を撮り続けるという行為を、ラストにまた継続させるという印象づけの鮮やかさ。
刑務所での面会時の計画の失敗、失敗したらどうなるかを突き付けるリアルさ。
元々、リアルな描写に長けた作家ではあるが、真に迫るものがある。
実行開始からたたみかける演出も意外性を散りばめつつ、且つ隙がなく、素晴らしい。
常に正義を標榜する作家であるが、「正義」対「悪」などという安易な構図は取るわけもない。
正義からこぼれ落ちた正義は、元に居た正義と対することになる、そして一度こぼれ落ちた正義は取り返すことがいかに困難なことを示している。
再びこの作家からは目が離せなくなった。
原題 THE NEXT THREE DAYS
製作国 アメリカ
製作 Lionsgate
製作 Fidelite Films
製作 Hwy61
配給 ギャガ
監督 ポール・ハギス Paul Haggis
製作 マイケル・ノジック Michael Nozik
製作 ポール・ハギス Paul Haggis
製作 オリヴィエ・デルボス Olivier Delbosc
製作 マルク・ミソニエ Marc Missonnier
製作総指揮 アニエス・メントレ Agnes Mentre
製作総指揮 アンソニー・カタガス Anthony Katagas
脚本 ポール・ハギス Paul Haggis
撮影 ステファーヌ・フォンテーヌ Stephane Fontaine
ﾌﾟﾛﾀﾞｸｼｮﾝﾃﾞｻﾞｲﾝ ローレンス・ベネット Laurence Bennett
衣装デザイン アビゲイル・マーレイ Abigail Murray
編集 ジョー・フランシス Jo Francis
音楽 ダニー・エルフマン Danny Elfman
出演 ラッセル・クロウ Russell Crowe
出演 エリザベス・バンクス Elizabeth Banks
出演 ブライアン・デネヒー Brian Dennehy
出演 レニー・ジェームズ Lennie James
出演 オリヴィア・ワイルド Olivia Wilde
出演 タイ・シンプキンス Ty Simpkins
出演 リーアム・ニーソン Liam Neeson
出演 ＲＺＡ RZA