
公開日 2012/08/24 124分
「SF映画(の決め手)は画だ」という言葉通りなら、本作は素晴らしい作品だ。
印象強く、迫力も十分、時間も資金も掛かっているのがよく分かる。
だが、その一方で酷評の嵐があるのも事実だ。
それは期待の裏返しでもあろうが、実際に脚本もかなりユルい。
あちこちで叩かれているロボット、デヴィッドの立ち位置や行動理由の不明確さは確かだし、それは観客のイマジネーションをかきたてるものに
なっていない。
2作目3作目へと続く謎を残す伏線なのか。
ラストの会話は鍵を感じさせる。
ショウのデヴィッドへの『なぜエンジニアは人類を造って、滅ぼそうとするのか知りたい』という言葉に対して、デヴィッドは『今更それを知ってどうなるのか』と訊く。
『そこがロボットと人間の違いよ』とショウは応えるのだが、はたしてそうであろうか。
デヴィッドにも気まぐれや好奇心があり、実は精神面において何一つ変わらないのではないか。
それが今回の波乱の一因でもあるのではないか。
その人間と変わらないロボット、つまり人間そのものを造り出すまでに人間そのものが至ったためにエンジニアは滅ぼそうとしたのではないのだろうか。
イカタコ・エイリアンの造形や、凄まじいまでの生への執着とアクションを見せるヒロインは『エイリアン』と重なる。
『エイリアン』のプロローグであるのことを敢えて宣伝しなかった意図は推し量りかねる。
原題 PROMETHEUS
製作国 アメリカ
製作 Brandywine Productions
製作 Dune Entertainment
製作 Scott Free Productions
配給 20世紀フォックス映画
監督 リドリー・スコット Ridley Scott
製作 リドリー・スコット Ridley Scot
製作 デヴィッド・ガイラー David Giler
製作 ウォルター・ヒル Walter Hill
製作総指揮 マイケル・コスティガン Michael Costigan
製作総指揮 マーク・ハッファム Mark Huffam
製作総指揮 マイケル・エレンバーグ Michael Ellenberg
製作総指揮 デイモン・リンデロフ Damon Lindelof
脚本 ジョン・スペイツ Jon Spaihts
脚本 デイモン・リンデロフ Damon Lindelof
撮影 ダリウス・ウォルスキー Dariusz Wolski
プロダクションデザイン アーサー・マックス Arthur Max
衣装デザイン ジャンティ・イェーツ Janty Yates
編集 ピエトロ・スカリア Pietro Scalia
音楽 マルク・ストライテンフェルト Marc Streitenfeld
出演 ノオミ・ラパス Noomi Rapace
出演 マイケル・ファスベンダー Michael Fassbender
出演 シャーリーズ・セロン Charlize Theron
出演 イドリス・エルバ Idris Elba
出演 ガイ・ピアース Guy Pearce
出演 ローガン・マーシャル=グリーン Logan Marshall-Green
出演 ショーン・ハリス Sean Harris