
公開日 2011/11/12 106分
オールスター・キャストの作品の典型的な例で、パンデミックに直面した登場人物それぞれの想いが深堀りされることはない。
製作側も意図的に物語の主軸をパンデミックの拡大する過程においている。
展開をドラマチックに描くことと豪華キャストの華やかな画面で、それぞれのパートに弛みもなく、飽きることなく観ることができる。
とはいえ、クレジットの一人目であるマリオン・コティヤールからして半端な役柄で、彼女の顛末さえ覚束ない。
グウィネス・パルトローの解剖シーンはちょっとショッキング。
冒頭、病院で妻の死を受け入れらず、『で、妻とはいつ話せるようになりますか?』みたいなことを言うマット・デイモンに、この脚本は素晴らしいかもという予感を感じたが、それ以後に胸を打つようなシーンはなかった。
ジュード・ロウがカリスマとなる過程は面白かったが。
膨大なワクチン接種の果てに生き残った子猿を見つめるジェニファー・イーリーのいとおしい眼差しと表情が印象に残る。
2日目から始まったストーリーが、1日目に帰結するラストには職人的な巧さを感じる。
だが、パンデミックの端緒にアジア蔑視の匂いを感じ取ったのは私だけだろうか。
原題 CONTAGION
製作国 アメリカ
製作 Warner Bros. Pictures
製作 Participant Media
製作 Imagenation Abu Dhabi FZ
製作 Double Feature Films
製作 Regency Enterprises
配給 ワーナー・ブラザース
監督 スティーヴン・ソダーバーグ Steven Soderbergh
製作 マイケル・シャンバーグ Michael Shamberg
製作 ステイシー・シェア Stacey Sher
製作 グレゴリー・ジェイコブズ Gregory Jacobs
製作総指揮 ジェフ・アップル Jeff Apple
製作総指揮 マイケル・ポレール Michael Polaire
製作総指揮 ジョナサン・キング Jonathan King
脚本 スコット・Z・バーンズ Scott Z. Burns
撮影 ピーター・アンドリュース Peter Andrews
プロダクションデザイン ハワード・カミングス Howard Cummings
衣装デザイン ルイーズ・フログリー Louise Frogley
編集 スティーヴン・ミリオン Stephen Mirrione
音楽 クリフ・マルティネス Cliff Martinez
出演 マリオン・コティヤール Marion Cotillard
出演 マット・デイモン Matt Damon
出演 ローレンス・フィッシュバーン Laurence Fishburne
出演 ジュード・ロウ Jude Law
出演 グウィネス・パルトロー Gwyneth Paltrow
出演 ケイト・ウィンスレット Kate Winslet
出演 ブライアン・クランストン Bryan Cranston
出演 ジェニファー・イーリー Jennifer Ehle
出演 サナ・レイサン Sanaa Lathan
出演 エリオット・グールド Elliott Gould
出演 ジョン・ホークス John Hawkes