公開日 2007/11/17 117分
劇場公開版とはラストが違う。
結局、今いる世界からの逃避などハナからあり得ないということなんだろう。
閉塞感から逃れることのできない世界観も悪くはないが、緑溢れる世界＝生命感溢れる世界への脱出を描いた劇場版の方が好みだ。
ラストの原生林と思える描写を見せてこそ、無機質で猥雑な未来社会の映像が更に効果的だと思うのだが…。
とはいえ、監督はこちらを好むということなのだろう。
逃れられない閉塞感は、つまり人間でもアンドロイド（レプリカント）でも共通のやがて来る死に象徴されるのか。
アンドロイドといえども、生まれたものは死を迎える。
しかも、幾ら人間に近くとも、たとえ人間と同様に死を迎えたとしても、同類とはみなされない孤独を抱えている。
それと引き換えに、人間では及ばない宇宙を体験しているのだ。
敢えて未来という設定でも、死の意味、生きる価値など普遍的な問題は続くのだと考えさせられる。
ハリソン・フォードが寿司屋の親父に「一つで十分ですよ」と言われるネタは何だろう、気になる。
別バージョンでは何なのか分かるらしいのだが。
原題 BLADE RUNNER: THE FINAL CUT
製作国 アメリカ
製作 A MICHAEL DEELEY-RIDLEY SCOTT PRODUCTION
配給 ワーナー・ブラザース
監督 リドリー・スコット Ridley Scott
製作 マイケル・ディーリー Michael Deeley
製作 チャールズ・デ・ラウジリカ Charles de Lauzirika
原作 フィリップ・Ｋ・ディック Philip K. Dick
脚本 ハンプトン・ファンチャー Hampton Fancher
脚本 デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ David Webb Peoples
撮影 ジョーダン・Ｓ・クローネンウェス Jordan S. Cronenweth
ﾌﾟﾛﾀﾞｸｼｮﾝﾃﾞｻﾞｲﾝ ローレンス・Ｇ・ポール Lawrence G. Paull
衣装デザイン マイケル・カプラン Michael Kaplan
音楽 ヴァンゲリス Vangelis
特撮 ダグラス・トランブル Douglas Trumbull
特撮 リチャード・ユリシック Richard Yuricich
特撮 デヴィッド・ドライヤー David Dryer
出演 ハリソン・フォード Harrison Ford
出演 ルトガー・ハウアー Rutger Hauer
出演 ショーン・ヤング Sean Young
出演 エドワード・ジェームズ・オルモス Edward James Olmos
出演 ダリル・ハンナ Daryl Hannah
出演 ブライオン・ジェームズ Brion James
出演 ジョアンナ・キャシディ Joanna Cassidy
出演 Ｍ・エメット・ウォルシュ M. Emmet Walsh
出演 ウィリアム・サンダーソン William Sanderson