
公開日 1991/10/05 111分
巧みなアイディアで見せる映画だ。
『狼たちの午後』をベースにしているのは明らかでストーリーのみならず、映像までもコピーを窺わせるが、本作のベースはコメディなので、「パクリ」はあてはまらないだろう。
ブラックコメディというジャンル自体、邦画では数少なく、更に佳作となると滅多に見られない。
そんな中にあって本作は良い出来だと思う。
訓練というアイテムを見事に裏返してみせたアイディアに拍手。
しかも実際には起こり得ないストーリーを、「ひょっとしたらありえるのか?」と思わせるギリギリの絶妙なバランスも取れていると思う。
本作があまり評価されていないのは、不毛なジャンルと反体制的な内容からだろう。
日本では警察のみならず公を揶揄した作品は日本ではまずヒットしない。
融通はきかないが、緻密な計画と行動力に長けた複雑なキャラを本木雅弘が好演している。
今には通じない古さもあるものの、作品を通したヒネリが楽しいお気に入りの作品だ。
原題 遊びの時間は終らない / PLAYTIME NEVER ENDS
製作国 日本
製作 にっかつビジュアル・リンク
製作 サントリー
製作 日本テレビ
配給 アルゴプロジェクト
監督 萩庭貞明 Haginiwa Sadaaki
製作 結城良煕 Yuki Yoshiki
原作 都井邦彦 Toi Kunihiko
脚本 斉藤ひろし Saitoh Hiroshi
撮影 高瀬比呂志 Takase Hiroshi
美術 斎藤岩男 Saitoh Iwao
編集 奥原茂 Okuhara Shigeru
音楽 高木完 Takagi Kan
出演 本木雅弘 Motoki Masahiro
出演 石橋蓮司 Ishibashi Renji
出演 西川忠志 Nishikawa Tadashi
出演 伊藤真美 Ito Mami
出演 萩原流行 Hagiwara Nagare
出演 斎藤晴彦 Saitoh Haruhiko
出演 赤塚真人 Akatsuka Makoto
出演 原田大二郎 Harada Daijirou
出演 松澤一之 Matsuzawa Kazuyuki
出演 今井雅之 Imai Masayuki