評決

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公開日 1983/03/26  129分


★★★★★★★ 7.0


公開当時に観た時は、面白かったことは面白かったが、ここまでという印象はなかった。
だが、今こうして観ると、その面白さにビックリした。
公開当時も『十二人の怒れる男』監督による法廷映画というフレコミはあったが、この監督の正義感、社会性に改めて驚嘆する。
結末の感動はどうだ!
いわゆる証拠がなくても正義は実行される、それを信じるアメリカの裁判制度への訴えはどうだ。
ただ、原告の了解なしに示談しなかったりすると、逆に原告に訴えられ、弁護士資格も剥奪されうる点など、アメリカの司法制度に慣れていない観客への説明はもう少しあったほうがいいだろう。

今は落ちぶれたものの、真の正義漢と知的さをみせるポール・ニューマンはさすが。
シャーロット・ランプリングの存在感、ジェームズ・メイソン、ジャック・ウォーデンらの脇もいかにも固い。
背景にあるボストンの街の描写も素晴らしい。
同年に『ガンジー』がなければ、多数の賞を独占しただろうという評判も頷ける、法廷映画の名作だ。

原題  THE VERDICT

製作国 アメリカ
製作 20世紀フォックス映画 20th Century Fox
配給 20世紀フォックス映画 20th Century Fox

監督 シドニー・ルメット Sidney Lumet
製作 リチャード・D・ザナック Richard D. Zanuck
製作 デヴィッド・ブラウン David Brown
製作総指揮 バート・ハリス Burtt Harris
原作 バリー・リード Barry Reed
脚本 デヴィッド・マメット David Mamet
撮影 アンジェイ・バートコウィアク Andrzej Bartkowiak
音楽 ジョニー・マンデル Johnny Mandel

出演 ポール・ニューマン Paul Newman
出演 シャーロット・ランプリング Charlotte Rampling
出演 ジェームズ・メイソン James Mason
出演 ジャック・ウォーデン Jack Warden
出演 ミロ・オーシャ Milo O'Shea
出演 エド・ビンズ Ed Binns
出演 リンゼイ・クローズ Lindsey Crouse
出演 ジェームズ・ハンディ James Handy
出演 ジョー・セネカ Joe Seneca
出演 コリン・スティントン Colin Stinton
出演 ウェズリー・アディ Wesley Addy