
公開日 2009/03/14 90分
タイトルから『ソフィーの選択』を連想したが、内容はまったく異なる。
「結末は公言しないように」と予告されているにも関わらずのネタバレになってしまうが、タイプとしては『ドニー・ダーコ』『サイン』に近い。
内容については、いろいろな解釈があって当然だが、
・死んだはずの教師が見えること
・主人公が教会へ行っていなかったこと
・生まれてこなかった「エマ」という娘の名と堕胎(娘は死んでいる)、
それと娘とうまくいっていないこと。
・娘が時々姿をくらますということ。
・友人との『式典に行く?』『あなたは変わらない』という会話
・式典での『生存者の方ですか?』という会話
等々の伏線から主人公は現世を彷徨っているという見方が正しいだろう。
死の瞬間に将来を予見したとも言えるかもしれない。
一瞬にして、もうひとつの人生を予見した主人公の決断が結果的に正しかったという結末は作品自体の救いにはなっている。
その決意の美しさがこの作品の核である。
若さの輝きとその切なさを描くことにも成功しており、構成の練れたよくできた作品と思える。
だが、きっかけとなる事件が事件なだけに、このような銃乱射事件の関係者の目にはどのように映るのかが気に掛かる。
女子学生が親友との生死の選択を迫られる場面など、常識ではありえないため、苦肉の策とは理解できるが、他のやりかたはなかったものかと思われる。
ちなみに、親友役のエヴァ・アムリはスーザン・サランドンの実娘、言われないと分からないが、そう思って見れば目元などが似てるな。
原題 THE LIFE BEFORE HER EYES
製作国 アメリカ
製作 2929 Productions
配給 デスペラード
配給 日活
監督 ヴァディム・パールマン Vadim Perelman
製作 ヴァディム・パールマン Vadim Perelman
製作 エイメ・ペロンネ Aime Peyronnet
製作 アンソニー・カタガス Anthony Katagas
製作総指揮 トッド・ワグナー Todd Wagner
製作総指揮 マーク・キューバン Mark Cuban
製作総指揮 マーク・バタン Marc Butan
原作 ローラ・カジシュキー Laura Kasischke
脚本 エミール・スターン Emil Stern
撮影 パヴェル・エデルマン Pawel Edelman
プロダクションデザイン マイア・ジェイヴァン Maia Javan
衣装デザイン ハラ・バーメット Hala Bahmet
編集 デヴィッド・バクスター David Baxter
音楽 ジェームズ・ホーナー James Horner
出演 ユマ・サーマン Uma Thurman
出演 エヴァン・レイチェル・ウッド Evan Rachel Wood
出演 エヴァ・アムリ Eva Amurri
出演 オスカー・アイザック Oscar Isaac
出演 ブレット・カレン Brett Cullen