
公開日 2009/06/13 114分
「3」のあまりにも残念な出来ばえは、以降の作品の期待度を極端に下げてしまった。
しかも監督は『チャリ・エン』のマックG。
ヒップホップ系PVのクリエーターのような名前からしていかがわしい。
しかも本作は、いきなり「審判の日」の後日談らしい。
無かったことにしたい「3」だが、「3」がなければ、あれだけの犠牲を払ってまで止めようとした「審判の日」が結局止まらなかったという無茶な前フリが飛んでしまうので、やはり必要なのだ。
そんな訳で、期待度激薄で観たのだが、これがなんと面白かった!
「3」のヘナチョコ、ジョン・コナーは、何故か、いや当然立派な戦闘員になっているし、カイル・リースも当然?それらしく登場している。
しかし本作を最も特徴づけているのは、ジョン・コナーでもカイル・リースでもなく、予想外にも未知のマーカス・ライトだ。
人間とロボットのハイブリッドを登場させることで、人間VSロボットの構図に厚みを持たせることができた。
とは言うものの、1体だけで、しかもそれを野放しにするというのは危険過ぎるだろう、スカイネット。
いきなりT-600に殺されかけてるし。
アクションについては、人間対ロボットの全面戦争は見られなかったものの、見応えは十分で、それぞれのマシンの造形も面白い。
ストーリー的にはタイム・パラドックものにつきものの無理繰りはあるものの、何とか許容範囲内だろう。
ジョン・コナーの顔の傷やカイル・リースの銃の扱いなど、1、2作との繋がりも面白いし、シュワちゃんの登場シーンも嬉しい。
製作側から「今回の話はここまで!」と切られた監督・脚本側の辛さは伺える。
物語全体の中でトピックとなる部分の薄い今作で、よくここまで話を盛り上げたと思う。
クリスチャン・ベイルはサム・ワーシントンに食われ気味。
女戦士ブレアのムーン・ブラッドグッドは良かった。
原題に「4」は付かないが、4作目としての位置づけで問題はない。
あと2作の予定らしいが、テンションを戻した功績は大きい。
原題 TERMINATOR SALVATION
製作国 アメリカ
製作・配給 Sony Pictures Entertainment Japan lnc.
監督 マックG McG
製作 モリッツ・ボーマン Moritz Borman
製作 デレク・アンダーソン Derek Anderson
製作 ヴィクター・クビチェク Victor Kubicek
製作 ジェフリー・シルヴァー Jeffrey Silver
製作総指揮 ピーター・D・グレイヴス Peter D. Graves
製作総指揮 ダン・リン Dan Lin
製作総指揮 ジーン・オールグッド Jeanne Allgood
製作総指揮 ジョエル・B・マイケルズ Joel B. Michaels
製作総指揮 マリオ・カサール Mario Kassar
製作総指揮 アンドリュー・G・ヴァイナ Andrew G. Vajna
脚本 ジョン・ブランカトー John Brancato
脚本 マイケル・フェリス Michael Ferris
撮影 シェーン・ハールバット Shane Hurlbut
プロダクションデザイン マーティン・ラング Martin Laing
衣装デザイン マイケル・ウィルキンソン Michael Wilkinson
編集 コンラッド・バフ Conrad Buff
特殊効果.SFX.VFX チャールズ・ギブソン Charles Gibson
キャラクター創造 ジェームズ・キャメロン James Cameron
キャラクター創造 ゲイル・アン・ハード Gale Anne Hurd
出演 クリスチャン・ベイル Christian Bale
出演 サム・ワーシントン Sam Worthington
出演 アントン・イェルチン Anton Yelchin
出演 ムーン・ブラッドグッド Moon Bloodgood
出演 コモン Common
出演 ブライス・ダラス・ハワード Bryce Dallas Howard
出演 ジェーン・アレクサンダー Jane Alexander
出演 ジェイダグレイス Jadagrace
出演 ヘレナ・ボナム=カーター Helena Bonham Carter
出演 マイケル・アイアンサイド Michael Ironside
出演 テリー・クルーズ Terry Crews
出演 ディラン・ケニン Dylan Kenin
出演 クリス・ブラウニング Chris Browning