公開日 2004/06/19 108分
私の贔屓の監督の一人、ロバート・ベントン作品。
本当は黒人でありながら肌が白いという体質をもった主人公の生い立ちと老後を巧み織り交ぜながら、過酷な過去を持つ女性との心の触れ合いを描いているのだが、二人の人生観、生きる糧、何を求めているのかが解り辛い。
アメリカの人種差別は私にとっては解り辛いテーマなのかもしれない。
印象的だったのは、エド・ハリス演じる元夫が事故の原因を引き合いに出さずに打ち明けてしまうすシーン。
悟ってしてしまったゲイリー・シニーズもいい。
ヘビー級の演技合戦は、さすがと思わせるが、ニコール・キッドマンの蓮っ葉な役がそぐわないように感じる。
そういう顔立ちだから仕方がない。とはいえ、このキャストは豪華だ。
互いに理解できた二人は安息を得ることができたのか。
背負ってきた十字架は下ろすことができたのか。
決してアンハッピーエンドではないと思うのだが、過してきた人生が辛過ぎる。
老境に達した監督ゆえに、もう少し救いが欲しかった。
もう少し些細な幸せでもすくい取って見せて欲しかった。
出来不出来よりも、好きになれない作品だ。
原題 THE HUMAN STAIN
製作国 アメリカ
製作 Lakeshore Entertainment
製作 Stone Village Pictures
製作 Miramax Films
配給 ギャガ
配給 ヒューマックス
監督 ロバート・ベントン Robert Benton
製作 ゲイリー・ルチェッシ Gary Lucchesi
製作 トム・ローゼンバーグ Tom Rosenberg
製作 スコット・スタインドーフ Scott Steindorff
製作総指揮 ロナルド・Ｍ・ボズマン Ronald M. Bozman
製作総指揮 スティーヴン・ハッテンスキー Steven Hutensky
製作総指揮 エバーハード・ケイサー Eberhard Kayser
製作総指揮 アンドレ・ラマル Andre Lamal
製作総指揮 マイケル・オホーヴェン Michael Ohoven
製作総指揮 リック・シュウォーツ Rick Schwartz
製作総指揮 ボブ・ワインスタイン Bob Weinstein
製作総指揮 ハーヴェイ・ワインスタイン Harvey Weinstein
原作 フィリップ・ロス Philip Roth
脚本 ニコラス・メイヤー Nicholas Meyer
撮影 ジャン＝イヴ・エスコフィエ Jean-Yves Escoffier
音楽 レイチェル・ポートマン Rachel Portman
出演 アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins
出演 ニコール・キッドマン Nicole Kidmon
出演 エド・ハリス Ed Harris
出演 ゲイリー・シニーズ Gary Sinise
出演 ウェントワース・ミラー Wentworth Miller
出演 ジャシンダ・バレット Jacinda Barrett
出演 アンナ・ディーヴァー・スミス Anna Deavere Smith