
公開日 2006/01/14 127分
★★★★★★ 6.0
ジェーン・オースティンによる同名の文芸小説を『ラブ・アクチュアリー』のワークング・タイトルが映画化した作品。
監督ジョー・ライトのデビュー作。
18世紀末のイギリスが舞台であるが、そこに描かれるビビッドな恋愛感情は、中世版『ラブ・アクチュアリー』とも言えるほど現代においても理解、共感されるものである。
特にキーラ・ナイトレイ演じる物怖じしない一途な主人公は感情豊かな演技と相まって、魅力溢れる存在となっている。
生き生きとした娘役は、キーラ・ナイトレイのベストではないか。
光と影を巧みに使ったイギリスの田舎の広大な自然の描写と、長回しによって姉妹それぞれ動きを一連の描きとして映し、ある時は物語の伏線として、ある時は感情表現として表している。
例えばオープニングでの長回し、ピアノを弾いてる娘は後で「なるほどね」と判る。この監督、初監督とは思えない描写力だ。
中世時代劇という偏見で見始めても、悪いイメージは払拭させられることだろう。
時代を経ても、揺れる恋心やひた向きな愛情、青春の痛みは普遍的な題材なのだ。
しかしこの時代、末娘のように駆け落ちでもしない限り、当人同士で結婚を決められぬものなのだろうか?などという疑問を差し挟むと、作品が成り立たないので突っ込みはナシ。
原題 PRIDE & PREJUDICE
製作国 イギリス
製作・配給 UIP
監督 ジョー・ライト Joe Wright
製作 ティム・ビーヴァン Tim Bevan
製作 エリック・フェルナー Eric Fellner
製作 ポール・ウェブスター Paul Webster
製作総指揮 ライザ・チェイシン Liza Chasin
製作総指揮 デブラ・ヘイワード Debra Hayward
原作 ジェーン・オースティン Jane Austen
脚本 デボラ・モガー Deborah Moggach
撮影 ロマン・オーシン Roman Osin
プロダクションデザイン サラ・グリーンウッド Sarah Greenwood
衣装デザイン ジャクリーヌ・デュラン Jacqueline Durran
編集 ポール・トシル Paul Tothill
音楽 ダリオ・マリアネッリ Dario Marianelli
出演 キーラ・ナイトレイ Keira Knightley
出演 マシュー・マクファディン Matthew MacFadyen
出演 ドナルド・サザーランド Donald Sutherland
出演 ブレンダ・ブレシン Brenda Blethyn
出演 ロザムンド・パイク Rosamund Pike
出演 ジュディ・デンチ Judi Dench
出演 サイモン・ウッズ Simon Woods
出演 ルパート・フレンド Rupert Friend
出演 トム・ホランダー Tom Hollander
出演 ジェナ・マローン Jena Malone
出演 キャリー・マリガン Carey Mulligan
出演 タルラ・ライリー Talulah Riley
出演 ケリー・ライリー Kelly Reilly