オーストラリア

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公開日 2009/02/28  165分


★★★★★ 5.0


オーストラリア人監督、主演陣だけに拘りを持って作られたであろう歴史大作。
イギリス人の大量移民から第二次大戦までのオーストラリアの激動の時代を原住民続アボリジニの悲劇を交えて描く。
このアボリジニの少年(少女にも見えるが)が遭遇する殺人からの導入は見事。
内容は、1.牧場の牛を遥か港まで追って行く冒険談、2.主人公のロマンスと家族の形成、3.戦争の勃発による悲劇、のパートに大きく分かれ、それぞれ1本分かというほど長い。とはいえ、どのパートにも素直に感動できるシーンが用意されていて思ったほどに飽きることはない。眠くもなかった。実際、泣けるシーンも幾つかあった。
コメディタッチから次第に暗く重くなる展開は、若い頃から円熟していく、それぞれの人生を反映して良い。

これまでに数多く作られてきたアメリカの独立前後からの歴史スペクタルと本作が一線を画すのは、物語に原住民の少年が深く絡んでいることである。この少年がいい。少年が突進する牛の大群と対峙するシーンは思わず、ナウシカか?と思ってしまったが。
戦争のシーンでは日本軍による侵略が明確に描かれていることが、国内での宣伝がパッとしなかった原因かもしれない。
私ではオーストラリア訛りがよく分からないのが残念。
CGがショボイのが難点。でもカンガルーが群れて弾むシーンはヨカッタ。

原題  AUSTRALIA

製作国 オーストラリア
製作 220th Century Fox
製作 Bazmark Films
製作 ScreenWest
製作 Dune Entertainment III
製作 Ingenious Film Partners
配給 20世紀フォックス映画

監督 バズ・ラーマン Baz Luhrmann
製作 バズ・ラーマン Baz Luhrmann
製作 G・マック・ブラウン G. Mac Brown
製作 キャサリン・ナップマン Catherine Knapman
原案 バズ・ラーマン Baz Luhrmann
脚本 バズ・ラーマン Baz Luhrmann
脚本 スチュアート・ビーティー Stuart Beattie
脚本 ロナルド・ハーウッド Ronald Harwood
脚本 リチャード・フラナガン Richard Flanagan
撮影 マンディ・ウォーカー Mandy Walker
プロダクションデザイン キャサリン・マーティン Catherine Martin
衣装デザイン キャサリン・マーティン Catherine Martin
編集 ドディ・ドーン Dody Dorn
編集 マイケル・マカスカー Michael McCusker
音楽 デヴィッド・ハーシュフェルダー David Hirschfelder
タイトル・デザイン ソウル・バス Saul Bass

出演 ニコール・キッドマン Nicole Kidmon
出演 ヒュー・ジャックマン Hugh Jackman
出演 デヴィッド・ウェンハム David Wenham
出演 ブライアン・ブラウン Bryan Brown
出演 ジャック・トンプソン Jack Thompson
出演 デヴィッド・ガルピリル David Gulpilil
出演 ブランドン・ウォルターズ Brandon Walters