
公開日 2007/02/24 120分
「ボビー」こと、ロバート・F・ケネディが暗殺されるまでのアンパサダー・ホテルの1日、偶然そこに居合わせた人々の群像劇。
JFK暗殺に関わる映画に比べて、RFK暗殺を取り上げられた作品はかなり少ないと言えるだろう。
しかも本作では、RFKはたびたび映り、物語の根幹部分ではあるものの、ストーリー自体には殆ど絡まない。
オールスター・キャストによる群像劇については賛否両論あるだろうが、個人的には大正解と思えるし、その分、面白く観ることができた。
重苦しいパートが多い中での、シャイア・ラブーフとアシュトン・カッチャーのピエロぶりもよいし、誰と誰がどう繋がっているのか徐々に解る展開も上手く、ホテルの中で繰り広げられるそれぞれの芝居を楽しむことができる。
当時の話題・音楽を巧みに、ふんだんに盛り込みつつスマートに描いたエミリオ・エステベスの手腕は高く評価されるだろう。
そして何よりも、詳細は述べられないものの、ラストの圧倒的な迫力!はそれまでの個々の群像劇を纏めながら、人生賛歌でもあり、暴力・テロへの強烈な非難でもあり、希望と絶望を対極に描いて見事である。
公開当時の宣伝も薄く、あまり期待していなかったが、大収穫の一作である。
原題 BOBBY
製作国 アメリカ
製作・配給 ムービーアイ
監督 エミリオ・エステヴェス Emilio Estevez
製作 エドワード・バス Edward Bass
製作 ホリー・ウィーアズマ Holly Wiersma
製作 ミシェル・リトヴァク Michel Litvak
製作総指揮 ダニエル・グロドニック Daniel Grodnik
製作総指揮 アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins
製作総指揮 ゲイリー・マイケル・ウォルターズ Gary Michael Walters
脚本 エミリオ・エステヴェス Emilio Estevez
撮影 マイケル・バレット Michael Barrett
美術 パティ・ポデスタ Patti Podesta
衣装デザイン ジュリー・ワイス Julie Weiss
編集 リチャード・チュウ Richard Chew
音楽 マーク・アイシャム Mark Isham
出演 アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins
出演 デミ・ムーア Demi Moore
出演 シャロン・ストーン Sharon Stone
出演 エミリオ・エステヴェス Emilio Estevez
出演 ローレンス・フィッシュバーン Laurence Fishburne
出演 ヘレン・ハント Helen Hunt
出演 アシュトン・カッチャー Ashton Kutcher
出演 シャイア・ラブーフ Shia LaBeouf
出演 リンジー・ローハン Lindsay Lohan
出演 ウィリアム・H・メイシー William H. Macy
出演 クリスチャン・スレイター Christian Slater
出演 イライジャ・ウッド Elijah Wood
出演 メアリー・エリザベス・ウィンステッド Mary Elizabeth Winstead