マリー・アントワネット

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公開日 2007/01/20  123分


★★★ 3.0


マリー・アントワネットがヴェルサイユ宮殿に嫁いでから、民衆に追われるまでの半生を綴った物語。
マリー・アントワネットを現代の女性にも通じる、一人の若い女性としてポップに描いているのが新しい。
衣装も監督の好みと言われるピンクなどパステル系を使い、音楽もロック、ポップス系を多用し、ヴェルサイユ宮殿という舞台であっても、敢えて重厚に描かずにハンドカメラを多用するなどして一青春映画風になっている。
だが、この「目新しさがすべて」な作品である。
現代の少女が、すべてを捨て、たった一人で、贅沢の極みに置かれるというたぐい稀なケースを描いているのだが、その孤独感や焦燥感、浮気するにも何故惹かれるのか、などの感情移入できる感情表現はまったくない。
(感情移入を受け付けないのはこの監督の常ではあるが)
怒れる民衆に頭を下げる心情なども、かけらも描かれておらず、察するに足る描写もない。
ただ、皇室で育まれた故なのだろうが、何を奪われるにも潔い性格の描写は妙に面白く感じられた。
現代ではあり得ない少女の贅沢趣味に圧倒される2時間以上は、特に男性には辛い長さかもしれない。

原題  MARIE ANTOINETTE

製作国 アメリカ
配給 東宝東和
配給 東北新社

監督 ソフィア・コッポラ Sofia Coppola
製作 ソフィア・コッポラ Sofia Coppola
製作 ロス・カッツ Ross Katz
製作 カラム・グリーン Callum Greene
製作総指揮 フランシス・フォード・コッポラ Francis Ford Coppola
製作総指揮 ポール・ラッサム Paul Rassam
製作総指揮 フレッド・ルース Fred Roos
製作総指揮 マシュー・トルマック Matthew Tolmach
脚本 ソフィア・コッポラ Sofia Coppola
撮影 ランス・アコード Lance Acord
プロダクションデザイン K・K・バレット K.K. Barrett
衣装デザイン ミレーナ・カノネロ Milena Canonero
編集 サラ・フラック Sarah Flack
音楽 ブライアン・レイツェル Brian Reitzell

出演 キルステン・ダンスト Kirsten Dunst
出演 ジェイソン・シュワルツマン Jason Schwartzman
出演 リップ・トーン Rip Torn
出演 ジュディ・デイヴィス Judy Davis
出演 アーシア・アルジェント Asia Argento
出演 マリアンヌ・フェイスフル Marianne Faithfull
出演 ローズ・バーン Rose Byrne