
公開日 2008/06/14 100分
デヴィッド・クローネンバーグ監督、ヴィゴ・モーテンセン主演コンビによる第2作。
前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』は評判の割には個人的にイマイチだったが、今回は格段に面白い。
イギリスを舞台としたロシアン・マフィアの恐怖が描かれており、そこはかとなく『ゴッドファーザー』も感じられるが、クローネンバーグによるシーンを切りまくった演出が何より凄い。
これにより、作品自体の時間が短くなったのは言うまでもなく、余計な描写や台詞を一切省いて、観客のイメージに頼る部分は頼るとして、思いっ切り引き締まった作品になっている。
例えば、組織のボスの逮捕シーンがないなど徹底的な省略、ヴィゴの正体の伏線なども抑えに抑えてある。
ヴィゴ・モーテンセンはあまりにも「ただものではない」雰囲気ムンムンで、ただの運転手にしてはマッチョ過ぎる気もするが、役柄にはきっちりとハマっている。
特にサウナでの格闘シーンはもの凄い。
描写の上手さ、展開の上手さ、役者の上手さ、どれを取っても見事で、サスペンスとしても、アクションとしても、ドラマとしても見応え十分。
これだけのレベルの作品は年に何本もあるものではない。
原題 EASTERN PROMISES
製作国 イギリス
製作国 カナダ
製作国 アメリカ
製作 Focus Features
製作 BBC Films
製作 Astral Media
配給 日活 Nikkatsu
監督 デヴィッド・クローネンバーグ David Cronenberg
製作 ポール・ウェブスター Paul Webster
製作 ロバート・ラントス Robert Lantos
製作総指揮 スティーヴン・ギャレット Stephen Garrett
製作総指揮 デヴィッド・M・トンプソン David M. Thompson
製作総指揮 ジェフ・アッバリー Jeff Abberley
製作総指揮 ジュリア・ブラックマン Julia Blackman
脚本 スティーヴン・ナイト Steven Knight
撮影 ピーター・サシツキー Peter Suschitzky
プロダクションデザイン キャロル・スピア Carol Spier
衣装デザイン デニース・クローネンバーグ Denise Cronenberg
編集 ロナルド・サンダース Ronald Sanders
音楽 ハワード・ショア Howard Shore
出演 ヴィゴー・モーテンセン Viggo Mortensen
出演 ナオミ・ワッツ Naomi Watts
出演 ヴァンサン・カッセル Vincent Cassel
出演 アーミン・ミューラー=スタール Armin Mueller-Stahl
出演 イエジー・スコリモフスキ Jerzy Skolimowski
出演 ドナルド・サンプター Donald Sumpter