ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

店舗イメージ

公開日 2008/04/26  158分


★★★★★★ 6.0


ゴールド・ラッシュ以降のアメリカ。
金の採掘から石油の採掘へと転じた山師の狂気じみたエゴを、ダニエル・デイ・ルイスが強烈に演じる。

アメリカがまだ石油採掘で沸いていた時代、まさに命懸けの一攫千金といえる仕事である山師。
それは厳しく危険な採掘の仕事のみならず、採掘権を得るための土地を所有者との交渉においても虚々実々の怪しさがうごめく。
ダニエル・デイ・ルイスと対立するキリスト教の新興派を興すポール・ダノについてもその山師的な野望は根幹部分で繋がっているのだ。

この二人の同時的な破滅は、あらゆるものを得ようとした強烈なエゴの果て、家族の崩壊のみならず、すべてを失った結末である。

人間の欲望のパワーをここまで描く作品、演じられる俳優は少ない。
作家の気迫が露出した作品として『地獄の黙示録』を思い出した。

原題  THERE WILL BE BLOOD

製作国 アメリカ
製作 Paramount Vantage
製作 Miramax Films
製作 Ghoulardi Film Company
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
配給 スタジオ・モーションピクチャーズ・ジャパン

監督 ポール・トーマス・アンダーソン Paul Thomas Anderson
製作 ジョアン・セラー Joanne Sellar
製作 ポール・トーマス・アンダーソン Paul Thomas Anderson
製作 ダニエル・ルピ Daniel Lupi
製作総指揮 スコット・ルーディン Scott Rudin
製作総指揮 エリック・シュローサー Eric Schlosser
製作総指揮 デヴィッド・ウィリアムズ David Williams
原作 アプトン・シンクレア Upton Sinclair
脚本 ポール・トーマス・アンダーソン Paul Thomas Anderson
撮影 ロバート・エルスウィット Robert Elswit
プロダクションデザイン ジャック・フィスク Jack Fisk
衣装デザイン マーク・ブリッジス Mark Bridges
編集 ディラン・ティチェナー Dylan Tichenor
音楽 ジョニー・グリーンウッド Jonny Greenwood

出演 ダニエル・デイ=ルイス Daniel Day-Lewis
出演 ポール・ダノ Paul Dano
出演 ケヴィン・J・オコナー Kevin J. O'Connor
出演 キアラン・ハインズ Ciaran Hinds
出演 ディロン・フレイジャー Dillon Freasier
出演 デヴィッド・ウォーショフスキー David Warshofsky