
公開日 2008/05/24 109分
19世紀末のウィーン。
皇太子妃となる女性を愛してしまったが、一平民の身分で駆け落ちでもしようものなら、殺されるまで追われるのは必定の時代。
天才と呼ばれる魔術師が、その愛ゆえに画する一世一代の魔術とは?
セピア色のフィルムは時代を映すが、最後まで馴染みきることはできなかった。
敢えてセピア調にしなければならない説得力にも欠けているように思える。
思いっ切り期待して観たせいもあって、肩を透かされた感覚は否めない。
ヒロインに絡むトリックの説明(敢えて述べない)が薄いのが一番辛いところだ。
だが要所要所に散りばめられたマジックのシーンは緊張感に溢れ、短い上映時間もあいまって、飽きることなく一気に観させる内容ではある。
個人的な好みでいうなら、ヒロインのジェシカ・ビールが演技的にキビシイ。
一世紀前の魔術師を描くドラマとして、驚愕ネタの『プレステージ』を思い起こされるが、こちらには〝トンデモ・ネタ〟はなく、展開で見せる内容であるが、その一方で展開が読め過ぎてしまうのが難。
皇族に挑んでまで愛を全うしようとするアイゼンハイムの背景にもっと深みが欲しかった。
原題 THE ILLUSIONIST
製作国 アメリカ
製作国 チェコ
製作 Bull's Eye Entertainment
製作 Bob Yari Productions
製作 Contagious Entertainment
配給 デジタルサイト
監督 ニール・バーガー Neil Burger
製作 マイケル・ロンドン Michael London
製作 ブライアン・コッペルマン Brian Koppelman
製作 デヴィッド・レヴィーン David Levien
製作 ボブ・ヤーリ Bob Yari
製作 キャシー・シュルマン Cathy Schulman
製作総指揮 ジェーン・ガーネット Jane Garnett
製作総指揮 トム・ヌナン Tom Nunan
製作総指揮 テッド・リーボヴィッツ Ted Liebowitz
製作総指揮 ジョーイ・ホーヴィッツ Joey Horvitz
原作 スティーヴン・ミルハウザー Steven Millhauser
脚本 ニール・バーガー Neil Burger
撮影 ディック・ポープ Dick Pope
プロダクションデザイン オンドレイ・ネクヴァシール Ondrej Nekvasil
衣装デザイン ナイラ・ディクソン Ngila Dickson
編集 ナオミ・ジェラティ Naomi Geraghty
音楽 フィリップ・グラス Philip Glass
出演 エドワード・ノートン Edward Norton
出演 ポール・ジアマッティ Paul Giamatti
出演 ジェシカ・ビール Jessica Biel
出演 ルーファス・シーウェル Rufus Sewell
出演 エディ・マーサン Eddie Marsan