
公開日 2008/03/08 90分
なかなかコンパクトに纏められたアクション好編だ。
米大統領狙撃に絡む登場人物それぞれの視点が一つずつ見せられる手法が面白い。
ただあまりに何度も繰り返し時間が巻き戻されるので、話が先に進まない気がして、少しイラッとしてしまう。
とは言え、それぞれのパートで少しずつ時間は進んでおり、特に大統領のパートで事態の裏側が見え出し、俄然面白くなる。
どんでん返しの連続、終盤のたたみ掛けるカーチェイス。
壮大なアクションではないものの、緻密にきっちり作られていることと要所に有名俳優を置いていることで、画面から目を逸らさせない。
世の中は偶然で回っているのかと思えるほど、偶然に左右される計画や、結局事件を終結させるキーマン(言えないが)に対して、納得がいかない人もあると思われる。
しかし、大義があれども人を殺すには強い意思が必要で、とっさの場合によけてしまった犯人、そのスローモーションがこの作品の理性を表していると思える。
登場人物それぞれの持つ苦悩も人間臭く描けており、突っ込みどころに突っ込ませる間髪も空けず、様々な要素を短時間に隙無く詰めた、大変気に入りのクライム・アクション作品である。
原題 VANTAGE POINT
製作国 アメリカ
製作 Columbia Pictures Corporation
製作 Relativity Media
製作 Original Film
配給 ソニーピクチャーズエンターテインメント
監督 ピート・トラヴィス Pete Travis
製作 ニール・モリッツ Neal Moritz
製作総指揮 カラム・グリーン Callum Greene
製作総指揮 タニア・ランドー Tania Landau
製作総指揮 リンウッド・スピンクス Lynwood Spinks
脚本 バリー・L・レヴィ Barry L. Levy
撮影 アミール・M・モクリ Amir M. Mokri
プロダクションデザイン ブリジット・ブロシュ Brigitte Broch
衣装デザイン ルカ・モスカ Luca Mosca
編集 スチュアート・ベアード Stuart Baird
音楽 アトリ・オーヴァーソン Atli Orvarsson
出演 デニス・クエイド Dennis Quaid
出演 マシュー・フォックス Matthew Fox
出演 フォレスト・ウィッテカー Forest Whitaker
出演 サイード・タグマウイ Said Taghmaoui
出演 アイェレット・ゾラー Ayelet Zorer
出演 シガーニー・ウィーヴァー Sigourney Weaver
出演 ウィリアム・ハート William Hurt
出演 エドガー・ラミレス Edgar Ramirez