公開日 2007/09/29 104分
作品ネタの枯渇が指摘されて久しいハリウッドによる
ドイツ映画『マーサの幸せレシピ』のリメイク。
それぞれに悩みや苦しみを抱えた３人による擬似家族の構築の模様をいかにも無難なキャスティングでハートウォーミングに綴っている。
意外な起伏も展開もないまま、結末の見え透いたストーリーを飽きさせることなくエンディングに持っていく演出も無難。
どうせ結末は見えているのだから、キャサリン・ゼタ＝ジョーンズはもっと尖っていてもよかった。
しかし、料理人としてのキャリアだけに必死になって、適当な頃合に都合の良い彼氏と出産と育児の苦しみを経ないで可愛い娘を授かる主人公の物語には「ご都合主義」も垣間見えてしまう。
ま、殆どの観客が望むエンディングを地でいっており、ハッピーエンドに苦言を呈する気もないのだが。
普段は何の魅力も感じさせないが、役になりきると輝きを見せるキャサリン・ゼタ＝ジョーンズは、典型的なプロ女優。
アビゲイル・ブレスリンは上手いが、ずば抜けてはいない。これからに期待。
アーロン・エッカートは薄っぺらい役の描写のため、割を食っている。大女優恐るべし。
原題 NO RESERVATIONS
製作国 アメリカ
製作・配給 ワーナーブラザース
監督 スコット・ヒックス Scott Hicks
製作 ケリー・ヘイセン Kerry Heysen
製作 セルヒオ・アゲーロ Sergio Aguero
製作総指揮 スーザン・カートソニス Susan Cartsonis
製作総指揮 ブルース・バーマン Bruce Berman
ｵﾘｼﾞﾅﾙ脚本 サンドラ・ネットルベック Sandra Nettelbeck
脚本 キャロル・フックス Carol Fuchs
撮影 スチュアート・ドライバーグ Stuart Dryburgh
ﾌﾟﾛﾀﾞｸｼｮﾝﾃﾞｻﾞｲﾝ バーバラ・リング Barbara Ling
衣装デザイン メリッサ・トス Melissa Toth
編集 ピップ・カーメル Pip Karmel
音楽 フィリップ・グラス Philip Glass
出演 キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ Catherine Zeta-Jones
出演 アーロン・エッカート Aaron Eckhart
出演 アビゲイル・ブレスリン Abigail Breslin
出演 パトリシア・クラークソン Patricia Clarkson
出演 ボブ・バラバン Bob Balaban
出演 セリア・ウェストン Celia Weston