
公開日 2008/02/01 157分
マフィアと刑事という立場で2大スター激突という観る前の印象だったが、実際に対峙するシーンは少ない。
デンゼル・ワシントン演じるマフィアで勃興していく男の姿と、ラッセル・クロウ演じる刑事が緻密に追っていく姿を描いている。
イタリア・マフィアが100年掛かった組織を僅かの時間で築いた男と、100年間続いたアメリカ警察の汚職の伝統を崩した男、というフレコミ。
マフィア映画と言うより犯罪映画という趣が強い。
同じフレームには納まっていないが、二人の極端な個性の違いと対比が面白い。
デンゼル・ワシントンの犯罪に手を染めて成り上がってはいるものの、規律正しい生活や家族を想う気持ち、麻薬の原料を求め、他に先んじてベトナムの奥地にまで商談に赴くさまは、さながらやり手のビジネスマンである。
一方、ラッセル・クロウの犯罪には非情なまでに厳しいが、女癖が悪く私生活がだらしないというのも、どっちがどっちという風で面白い。
ただ、そんなラッセル・クロウも、地味な勉強家という意外な一面を見せて、結局、それだけのプロなんだと納得させられる。
リドリー・スコット独特と思わせる映像を見せつけられることはないが、時代背景を絵画的に描いて重厚感を醸している。
長尺の割りにエンディングに物足りなさをかんじるものの、心理を抉る内容ではないが、プロに徹した二人の強い意思を描いて骨太な男臭い作品である。
原題 AMERICAN GANGSTER
製作国 アメリカ
製作 Universal Pictures
配給 東宝東和
監督 リドリー・スコット Ridley Scott
製作 ブライアン・グレイザー Brian Grazer
製作 リドリー・スコット Ridley Scot
製作総指揮 スティーヴン・ザイリアン Steven Zaillian
製作総指揮 マイケル・コスティガン Michael Costigan
製作総指揮 ブランコ・ラスティグ Branko Lustig
製作総指揮 ニコラス・ピレッジ Nicholas Pileggi
製作総指揮 ジェームズ・ウィテカー James Whitaker
脚本 スティーヴン・ザイリアン Steven Zaillian
撮影 ハリス・サヴィデス Harris Savides
プロダクションデザイン アーサー・マックス Arthur Max
衣装デザイン ジャンティ・イェーツ Janty Yates
編集 ピエトロ・スカリア Pietro Scalia
音楽 マルク・ストライテンフェルト Marc Streitenfeld
出演 デンゼル・ワシントン Denzel Washington
出演 ラッセル・クロウ Russell Crowe
出演 キウェテル・イジョフォー Chiwetel Ejiofor
出演 キューバ・グッディング・Jr Cuba Gooding Jr.
出演 ジョシュ・ブローリン Josh Brolin
出演 ルビー・ディー Ruby Dee
出演 リック・ヤン Ric Young
出演 テッド・レヴィン Ted Levine
出演 リッチー・コスター Ritchie Coster
出演 ジョン・オーティス John Ortiz