
公開日 1973/04/07 112分
数ある戦争映画の中でも相当にヘヴィな作品だ。
戦場シーンは僅かだが、戦争の悲惨さを伝えるには余りある内容で、人間の尊厳といったところにまで掘り下げられている。
モノクロとカラーを効果的に使い、過去と現在、記憶や意思といった心と現実を見事に対比させている。
カラーを使った『太陽を見つけたぞ!』という普段ではありえない感動、後の『エレファントマン』への影響をも感じさせる深く陰影に富んだ病院内の映像。
自分の名前を告げることなどよりも、まず自分の存在さえを知らしめることができないという残酷さ、醜さ。
虚しさが突き刺さるエンディング。
ちなみに主人公の名前はジョーで、ジョニーではない。
アメリカで第二次大戦中に使用された宣伝文句「JOHNNY GET YOUR GUN」(ジョニーは銃を取った)ジョニーという架空名称に対して、軍隊を鼓舞するプロパガンダな言葉をもじっているのが原題らしい。
しかしながら、印象的で且つ、誰でもない=どこででも起こった「ジョニー」を印象付ける良い邦題だと思う。
監督・脚本は『ローマの休日』『パピヨン』等の名脚本家。
原題 JOHNNY GOT HIS GUN
製作国 アメリカ
製作 ブルース・キャンベル・プロ
製作 World Entertainment
配給 日本ヘラルド映画
監督 ダルトン・トランボ Dalton Trumbo
製作 ブルース・キャンベル Bruce Campbell
原作 ダルトン・トランボ Dalton Trumbo
脚本 ダルトン・トランボ Dalton Trumbo
撮影 ジュールス・ブレンナー Jules Brenner
音楽 ジェリー・フィールディング Jerry Fielding
出演 ティモシー・ボトムズ Timothy Bottoms
出演 キャシー・フィールズ Kathy Fields
出演 ジェイソン・ロバーズ Jason Robards
出演 マーシャ・ハント Marsha Hunt
出演 ドナルド・サザーランド Donald Sutherland