公開日 2007/11/10 104分
『テイキング・ライブス』で才能を見せ、注目株のＤ・Ｊ・カルーソー監督作品。
『裏窓』がベースになっているのは明らかだが、主人公達をティーンエイジャーに絞ったことやGPSによる監視装置などのハイテク機器を織り込むことによって別作品として成立させており、緩やかな前半からたたみ掛ける後半まで、隙のない作品に仕上がっている。
『テイキング・ライブス』同様のショッキングなオープニング・シーンには賛否があるだろうが、この作品を描くに当ってのベースになる部分であり、サスペンス映画としての〝掴み〟として必要かつ十分と思う。
シャイア・ラブーフ、サラ・ローマー、アーロン・ヨーからキャリー＝アン・モス、デヴィッド・モースと出演者も限定されていながら、それぞれに個性を出しつつ好演している。
ダメダメ系のシャイア・ラブーフは上手い。性格俳優として伸びていくか。
ラストには父親に代わる存在感も上手く出している。
犯人探しではなく、犯人とのとの駆け引きが核となる作品だが、それもなかなか巧みに展開させている。
タイトルは『俺は郊外(suburbia)で静かに暮らしたいだけなんだ』という犯人に対する主人公達がdisturbするという言葉の合わせた造語らしい。
「ストーカー容認」という誤った認識を持たれかねないだけに、難しい宣伝ではあったのは想像できるが、あまりに酷い宣伝だった。
スター不在とはいえ、もう少しきちんと宣伝すればもっとヒットしただろうと思わせるだけの作品だ。
原題 DISTURBIA
製作国 アメリカ
製作 Cold Spring Pictures
製作 DreamWorks SKG
製作 Montecito Picture Company
配給 角川映画
配給 角川エンタテインメント
監督 Ｄ・Ｊ・カルーソー D.J. Caruso
製作 ジョー・メジャック Joe Medjuck
製作 Ｅ・ベネット・ウォルシュ E. Bennett Walsh
製作 ジャッキー・マーカス Jackie Marcus
製作総指揮 アイヴァン・ライトマン Ivan Reitman
製作総指揮 トム・ポロック Tom Pollock
原案 クリストファー・Ｂ・ランドン Christopher B. Landon
脚本 クリストファー・Ｂ・ランドン Christopher B. Landon
脚本 カール・エルスワース Carl Ellsworth
撮影 ロジェ・ストファーズ Rogier Stoffers
美術 ダグラス・カミング Douglas Cumming
ﾌﾟﾛﾀﾞｸｼｮﾝﾃﾞｻﾞｲﾝ トム・サウスウェル Tom Southwell
衣装デザイン マリー＝シルヴィー・ドゥヴォー Marie-Sylvie Deveau
編集 ジム・ペイジ Jim Page
音楽 ジェフ・ザネリ Geoff Zanelli
舞台装置 マリア・ネイ Maria Nay
出演 シャイア・ラブーフ Shia LaBeouf
出演 キャリー＝アン・モス Carrie-Anne Moss
出演 デヴィッド・モース David Morse
出演 サラ・ローマー Sarah Roemer
出演 アーロン・ヨー Aaron Yoo