マンダレイ

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公開日 2006/03/11  139分


★★★★★★★ 7.0


ラース・フォン・トリアーによる『ドッグヴィル』に続く、「アメリカ三部作」といわれる第2作目。
地面に線を引いただけという最小限にして大胆なセットは、今回も引き継がれている。
8章から成るストーリー、地図の上を走る車。
慣れはしたが、オープニングから「トリアー・ワールド」に引き込まれていく。
今回は時間が短くなって少しだけ観るのが楽。
『ドッグヴィル』の完全な続編であるが、主人公はブライス・ダラス・ハワードに、主人公の父親にはウィレム・デフォーが配されて、逆に若返った雰囲気。
これはこれでなかなか良い。
今回は、奴隷、黒人問題、延いては差別を主題に、アメリカをぶった切っている。
ラストのトリアー式どんでん返しは、言わずもがなであり、正義をかざして、苦労して、変化させた社会は、結局益々混乱を招き、根本は変わらないという辛辣な皮肉も相変わらずである。
決して愉快に観ることはできないし、繰り返し何度も観たいというものではないが、際立った個性と印象の強さで胸に残る。
このような作品も映画の一つとして観ることができれば、興味深く面白く観ることのできる作品である。

原題  MANDERLAY

製作国 デンマーク
製作国 スウェーデン
製作国 オランダ
製作国 フランス
製作国 ドイツ
製作国 アメリカ
配給 ギャガ

監督 ラース・フォン・トリアー Lars von Trier
製作 ヴィベク・ウィンドレフ Vibeke Windelov
脚本 ラース・フォン・トリアー Lars von Trier
撮影 アンソニー・ドッド・マントル Anthony Dod Mantle
衣装デザイン マノン・ラスムッセン Manon Rasmussen
音楽 ヨアキム・ホルベック Joachim Holbek

出演 ブライス・ダラス・ハワード Bryce Dallas Howard
出演 イザック・ド・バンコレ Isaach De Bankole
出演 ダニー・グローヴァー Danny Glover
出演 ウィレム・デフォー Willem Dafoe
出演 ジェレミー・デイヴィス Jeremy Davies
出演 ローレン・バコール Lauren Bacall
出演 ジョン・ハート John Hurt