
公開日 1982/01/23 135分
ウォルフガング・ペーターゼンがドイツ時代に撮った傑作。
この監督、ハリウッドに渡ってからは大作続きであるが、器ばかりが大きくて、決して内容の濃いものではない。
しかし、この作品については「潜水艦ものにハズレなし」を地でいく作品である。
狭い艦内を必死で移動する迫力、押し潰されそうな圧迫感。
ナチスという絶対的な悪というレッテルの下であっても、個々の若い兵士達にはそんなことは関係なく、家族や様々なものを抱えながら、必死で、狂いそうになる寸前で戦っている姿を見事に浮き彫りにしている。
敵を見殺しにするにしてもそうだ。
戦争に善悪などないことを思い知らせる。
粗のない作品であるが、マズイ点と言えば、緊張度の高いシーンが続くせいか、途中の緩みで眠気を感じる。
何度となく観ているが常にそうだ。
とは言え、『地下水動』を受け継ぐ無常感溢れるラストまで、アクション的要素を散りばめつつも、ボディブローを受け続ける重い作品だ。
原題 DAS BOOT
製作国 西ドイツ
製作 Bavaria Film
製作 Radiant Film GmbH
製作 Süddeutscher Rundfunk
製作 Westdeutscher Rundfunk
配給 日本ヘラルド映画
監督 ウォルフガング・ペーターゼン Wolfgang Petersen
製作 ギュンター・ロールバッハ Gunter Rohrbach
製作総指揮 ルッツ・ヘンクスト Lutz Hengst
原作 ロータル=ギュンター・ブーフハイム Lothar G. Buchheim
脚本 ウォルフガング・ペーターゼン Wolfgang Petersen
撮影 ヨスト・ヴァカーノ Jost Vacano
音楽 クラウス・ドルディンガー Klaus Doldinger
出演 ユルゲン・プロフノウ Jurgen Prochnow
出演 ヘルベルト・グリューネマイヤー Herbert Gronemeyer
出演 クラウス・ヴェンネマン Klaus Wennemann
出演 ベルント・タウバー Bernd Tauber
出演 マルチン・ゼメルロッゲ Martin Semmelrogge
出演 クロード=オリヴィエ・ルドルフ Claude-Oliver Rudolph