公開日 1979/05/26 139分
金田一耕助最後の事件にして、市川崑によるシリーズ最終作。
既にある程度のクオリティの高さは実証済で、安心して観ることができる一方、マンネリ化は否めない。
『犬神家』『手毬唄』等とは異なった「呪われた顔」などに新味があり、ところどころにマンネリ打破の工夫は見られるものの、画期的な作品とはなっていない。
シリーズ中でも最もおどろおどろしいタイトルであるが、内容ともども「おどろおどろしさ」を狙い過ぎた不自然さが目立つ。
オープニングの横溝正史の演技からして寒いし、そもそも人の首を風鈴に見立てて吊るす必然性からして、説明はされているものの、どうにも薄い。
但し、桜田淳子の演技はなかなかのもので、この作品の数少ない特筆すべき点であろう。
草刈正雄はマズマズ、佐久間良子の若い頃が・・・キツイ。
ただ、ラストに力を注ぐ市川崑らしく、しんみりとした決着は味わい深い。
「市川崑ブランド」としては、平凡以下の作品である。
原題 病院坂の首縊りの家
製作国 日本
製作・配給 東宝
監督 市川崑 Ichikawa Kon
製作 馬場和夫 Baba Kazuo
製作 黒沢英男 Kurosawa Hideo
製作 市川崑 Ichikawa Kon
企画 角川春樹事務所 Kadokawa Haruki
原作 横溝正史 Yokomizo Seishi
脚本 日高真也 Hidaka Shinya
脚本 久里子亭 Kurisutei
撮影 長谷川清 Hasegawa Kiyoshi
美術 阿久根巌 Akune Iwao
衣装デザイン 長島重夫 Nagashima Shigeo
編集 小川信夫 Ogawa Nobuo
編集 長田千鶴子 Osada Chizuko
音楽 田辺信一 Tanabe Shinichi
出演 石坂浩二 Ishizaka Koji
出演 佐久間良子 Sakuma Yoshiko
出演 桜田淳子 Sakurada Junko
出演 入江たか子 Irie Takako
出演 萩尾みどり Hagio Midori
出演 加藤武 Kato Takeshi
出演 中井貴恵 Nakai kie
出演 草刈正雄 Kusakari Masao
出演 小林昭二 Kobayashi Syoji
出演 三木のり平 Miki Norihei
出演 草笛光子 Kusabue Mitsuko
出演 横溝正史 Yokomizo Seishi