
公開日 1997/12/20 189分
オスカーを大量受賞した189分に及ぶスペクタル超大作である。
おおまかに分けると前半は恋愛劇、後半はパニック・アクションと言えるが、作品全体としては、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットを核に据えた青春ドラマである。
189分間を飽きさせず引きつけ続けるキャメロンの手腕はやはりたいしたものだと言わざるをえない。
「タイタニック」ものはヒットしないというジンクスに敢えて挑戦したのも頷ける出来である。
引きつけ続けて、段々と興奮を高め、大スペクタクルが延々続くので、見終わったあとは、相当な満腹感である。
キャストの演技は取り立てて素晴らしいという程には思えないが、適度にハマっているので問題はない。
何よりもセットがリアルであるし、音楽も感情豊かで物語に引きこんでくれる。
結末の分かっているストーリーだけに、意外な展開は期待できないが、既に知れ渡ったエピソードは極力省いてあり、悲恋に向かって進んでいく、希望に満ちた二人の物語に絞った展開は成功している。
この監督はウェットが好みなんだなぁと思わずにはいられないラストのエピソードであるが、泣かす演出は避けて、爽やかな後味を残したことは、作品として効果を上げていると思う。
「オスカー独占」という物凄さは感じないものの、確かにエポックメーキングな作品ではあると思う。
原題 TITANIC
製作国 アメリカ
製作・配給 FOX
監督 ジェームズ・キャメロン James Francis Cameron
製作 ジェームズ・キャメロン James Cameron
製作 ジョン・ランドー Jon Landau
製作総指揮 レイ・サンキーニ Rae Sanchini
脚本 ジェームズ・キャメロン James Cameron
撮影 ラッセル・カーペンター Russell Carpenter
美術 ピーター・ラモント Peter Lamont
プロダクションデザイン ピーター・ラモント Peter Lamont
衣装デザイン デボラ・リン・スコット Deborah Lynn Scott
編集 ジェームズ・キャメロン James Cameron
編集 コンラッド・バフ Conrad Buff
編集 リチャード・A・ハリス Richard A. Harris
音楽 ジェームズ・ホーナー James Horner
主題歌 セリーヌ・ディオン Celine Dion
出演 レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio
出演 ケイト・ウィンスレット Kate Winslet
出演 ビリー・ゼイン Billy Zane
出演 キャシー・ベイツ Kathy Bates
出演 フランシス・フィッシャー Frances Fisher
出演 ビル・パクストン Bill Paxton
出演 バーナード・ヒル Bernard Hill