公開日 1958/1/10 96分
古いフィルムに加えて地下水道の映像・・・、暗くて見えない。
物語の後半、地下に入ってからは、「イメージの世界」といえるほど見難かった。
当時のポーランドの状況そのものまでも暗示したこの設定は確かに面白いのだが。
この地下は『第三の男』で描かれる地下水道には決してない「汚さ」「臭さ」「狭さ」が満ちている。
展開もそれぞれに上手い設定で面白く、ラストもこの戦争の矛盾を見事に抉っている。
とにもかくにもこの観辛い画面は、黒澤の『姿三四郎』を思い出させる勿体無さだ。
原題 KANAL
製作国 ポーランド
監督 アンジェイ・ワイダ Andrzej Wajda
脚本 イエジー・スタヴィンスキー Jerzy Stawinski
撮影 イエジー・リップマン Jerzy Lipman
音楽 ヤン・クレンツ Jan Krenz
出演 タデウシュ・ヤンツァー Tadeusz Janczar
出演 テレサ・イジェフスカ Teresa Izewska
出演 エミール・カレヴィッチ Emil Karewicz
出演 ヴラデク・シェイバル Vladek Sheybal
出演 ヤン・エングレルト Jan Englert