
公開日 1993/09/04 124分
★★★★★★★★ 8.0 (2019年)
もう何度も観た作品。
モンタナ大好きレッドフォードの詩的な二枚目映画。
1910年代、牧師を父に育った兄弟の成長を、その確執と絆を巧みに交えながらみずみずしく描いた作品。
美しい自然とそこを流れる川。
信仰や家族、兄弟愛が混沌と混ざり合った中を流れる川。
釣り(フライ・フィッシィング)を拠り所にした家族の想いが心に沁みる。
レッドフォードは演出する作品までハンサムであるとはよく言ったもので、この作品もまた清々しくも奥深いものになっている。
本来邦画がお得意とする題材であるが、米映画でもこのレベルの作品が作れる(失礼!)と思い知らせる一品である。
ブラッド・ピットの結末等‘見せない’ことによる効果的表現などは、作品中の文章を削りまくらせる父親と相まって、作品の「品の良さ」を感じずにはいられない。
兄弟の心理を非常に巧みに描いてあり、対照的な二人には観る者の共感を得る部分が多く存在するであろう。
兄の立場に立っても、弟の立場に立っても、過不足無く心理が汲み取れ、カットとして表れない部分さえ読み取れる(所謂、行間てやつ)作品である。
レッドフォードの淡々としたリズムも『普通の人々』以上にメリハリが効いている。
大自然と釣りと家族愛について『いいなぁ』と、ハートウォーミングというよりも、心洗われる心地のする作品である。
原題 A RIVER RUNS THROUGH IT
製作国 アメリカ
製作 Allied Filmmakers
製作 Wildwood Enterprises
製作 コロムビア映画
配給 東宝東和
監督 ロバート・レッドフォード Robert Redford
製作 ジェイク・エバーツ Jake Eberts
製作総指揮 ロバート・レッドフォード Robert Redford
製作総指揮 パトリック・マーキー Patrick Markey
原作 ノーマン・マクリーン Norman Maclean
脚本 リチャード・フリーデンバーグ Richard Friedenberg
撮影 フィリップ・ルースロ Philippe Rousselot
音楽 マーク・アイシャム Mark Isham
出演 ブラッド・ピット Brad Pitt
出演 クレイグ・シェイファー Craig Sheffer
出演 トム・スケリット Tom Skerritt
出演 ブレンダ・ブレシン Brenda Blethyn
出演 エミリー・ロイド Emily Lloyd
出演 スティーヴン・シェレン Stephen Shellen
出演 ニコール・バーデット Nicole Burdette
出演 ジョセフ・ゴードン=レヴィット Joseph Gordon-Levitt