マスター・アンド・コマンダー

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公開日 2004/02/28  139分


★★★★★★★ 7.0


富壮大な歴史的スペクタルではあるが、ピーター・ウィアーらしく、決して散漫になることなくカッチリと纏められている。
やや長尺ではあるが、話はフランスの私略船との攻防だけの時間に絞られており、その迫力も相まって飽きることはない。
またアカデミー賞音響効果賞もダテではない音響である。

登場人物は全て男といっていいほどで、しかも海軍の規律が支配する世界は、たとえ子供であっても一人前の士官として扱われ、その逆に重い責任も持つ…。
日本の時代劇の武士道に通じる精神世界を垣間見る。
現代よりも遥かに精神的な世界である。

派手な戦闘の一方、意志の葛藤や心の交流をきめ細やかに描き、背景の時代描写も丁寧である。
広大で厳しい海と純粋な男達。
涙ちょちょ切れる感動作といったものでは決してなく、ストレートに心意気を謳った、心地よい作品である。

原題  MASTER AND COMMANDER: THE FAR SIDE OF THE WORLD

製作国 アメリカ
製作・配給 ブエナビスタ

監督 ピーター・ウィアー Peter Weir
製作 サミュエル・ゴールドウィン・Jr Samuel Goldwyn Jr.
製作 ダンカン・ヘンダーソン Duncan Henderson
製作 ピーター・ウィアー Peter Weir
製作総指揮 アラン・B・カーティス Alan B. Curtiss
原作 パトリック・オブライアン Patrick O'Brian
脚本 ピーター・ウィアー Peter Weir
脚本 ジョン・コリー John Collee
撮影 ラッセル・ボイド Russell Boyd
撮影 サンディ・シセル Sandi Sissel
プロダクションデザイン ウィリアム・サンデル William Sandell
編集 リー・スミス Lee Smith
音楽 クリストファー・ゴードン Christopher Gordon
音楽 アイヴァ・デイヴィス Iva Davies
音楽 リチャード・トネッティ Richard Tognetti

出演 ラッセル・クロウ Russell Crowe
出演 ポール・ベタニー Paul Bettany
出演 ビリー・ボイド Billy Boyd
出演 ジェームズ・ダーシー James D'Arcy
出演 マックス・パーキス Max Pirkis
出演 マックス・ベニッツ Max Benitz
出演 リー・イングルビー Lee Ingleby