007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

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公開日 2021/10/1  164分


★★★★★ 5.0


 ダニエル・クレイグのボンド・シリーズも最終作。これまでの集大成であり、「ボンド死す」との話題作である。
ただ、心理描写に重きを置いたゆえか、ダニエル・クレイグの年齢ゆえか、アクションはただただ物足りない。
ダニエル・クレイグ初作の『カジノ・ロワイアル』での目を見張る動きは、もうない。
イタリアでの橋の上からロープを掴んで飛び降りるシーンにしても、『慰めの報酬』(だったか)で天窓からロープを掴んで落ち、ロープが張りつめたところで、反転しながら屋根の敵を撃つという物凄いアクションなどはない。

バイクのシーンにしても、現場ロケではなくSFXだろうと見透かされてしまう。
肝心の心理描写にしても、冒頭であっさりとマドレーヌを疑ってしまうところや、ヘラクレス計画の稚拙さ、ラストの諦めのよさなど、007シリーズならでは薄っぺらさは健在だ。

レア・セドウは大人の女性になったことで本来の魅力が減少した印象。
素人スパイのアナ・デ・アルマスがいい。
幼い女の子に弱いという弱点を持つレミ・マレックに、ボンドが土下座するシーンで明らかに腕時計(Qのアイテム)が目立つのだが、それじゃない(使わない)のはフリ(映画のお遊び)なのか?

黒人女性の007などは時流に乗っただけ。観測気球なのか?
次のボンドは娘が名乗るのだろうか。

原題  NO TIME TO DIE 

製作国 イギリス
製作 Metro-Goldwyn-Mayer
製作 Universal Pictures
製作 Eon Productions
配給 東宝東和

監督 キャリー・ジョージ・フクナガ Cary Joji Fukunaga
原作戯曲 フェイ・ケニン Fay Kanin
原案 ニール・パーヴィス Neal Purvis
原案 ロバート・ウェイド Robert Wade
原案 キャリー・フクナガ Cary Fukunaga
脚本 フィービー・ウォーラー=ブリッジ Phoebe Waller-Bridge
脚本 ニール・パーヴィス Neal Purvis
脚本 ロバート・ウェイド Robert Wade
脚本 キャリー・フクナガ Cary Fukunaga
撮影 リヌス・サンドグレン Linus Sandgren
プロダクションデザイン マーク・ティルデスリー Mark Tildesley
衣装デザイン スティラット・アン・ラーラーブ Suttirat Anne Larlarb
編集 トム・クロス Tom Cross
編集 エリオット・グレアム Elliot Graham
音楽 ハンス・ジマー Hans Zimmer
主題歌 ビリー・アイリッシュ Billie Eilish
キャラクター創造 イアン・フレミング Ian Fleming

出演 ダニエル・クレイグ Daniel Craig
出演 ラミ・マレック Rami Malek
出演 レア・セドゥ Lea Seydoux
出演 ラシャーナ・リンチ Lashana Lynch
出演 ベン・ウィショー Ben Whishaw
出演 ナオミ・ハリス Naomie Harris
出演 ジェフリー・ライト Jeffrey Wright
出演 クリストフ・ヴァルツ Christoph Waltz
出演 レイフ・ファインズ Ralph Fiennes
出演 アナ・デ・アルマス Ana de Armas