アンダードッグ 前編・後編

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公開日 2020/11/27  131分・145分


★★★★★★★★ 8.0


『「百円の恋」チーム再集結!』のコピーの通り、「百円の恋」を彷彿させるルーザー映画。
本作はよりボクシングに特化した内容となっており、ルーザー映画といっても熱い熱い。
また「百円の恋」の安藤サクラらのキャストと同様に、本作の森山未來を始めとしたキャスティングも素晴らしい。

本作は前編後編の二部作となっているが、二部で一本の作品と観た方がいいだろう。
前編は勝地涼との試合を描きながら、作品としては"咬ませ犬"ボクサーの前振りの印象が強い。
そのため、やや物足りないものの、主人公の家庭や仕事、仕事仲間、対戦相手などが絡み合った後編になって、一気に物語の濃度が濃くなる。

家庭も顧みず、練習もサボリ、自堕落に歳を重ねていくダメ人間が、デリヘル仲間や対戦相手などの周囲の人間によって、自分の生き方を気づかされていく過程が本作の肝だろう。
ボクシングをベースにした人情話といってもいい。

そして、主人公の吐く「やっぱこれだよな」の台詞通り、ボクシングの魅力に憑りつかれた男の物語だ。
チャンピオンは一人であり、それ以外のチャンピオンになれないボクサーの、ボクサーたる理由も描いて秀作だと思う。
北村匠海の醸す雰囲気はいいのだが、対戦中の主人公に「すっげー、パンチ」と言わしめるハードパンチャーには見えないけどね。

原題  アンダードッグ UNDERDOG 

製作国 日本
製作 AbemaTV
製作 東映ビデオ
配給 東映ビデオ 

監督 武正晴 Take Masaharu
製作 佐藤現 Sato Gen
製作 平体雄二 Hiratai Yuji
原作 足立紳 Adachi Shin
脚本 足立紳 Adachi Shin
撮影 西村博光 Nishimura Hiromitsu
美術 新田隆之 Nitta Takayuki
美術 将多 Syouta
衣装デザイン 宮本まさ江 Miyamoto Masae
編集 洲崎千恵子 Suzaki Chieko
音楽 海田庄吾 Kaida Syogo
音楽プロデューサー 津島玄一 Tsushima Genichi
主題歌 石崎ひゅーい

出演 森山未來 Moriyama Mirai
出演 北村匠海 Kitamura Takumi
出演 勝地涼 Katsuji Ryo
出演 瀧内公美 Takiuchi Kumi
出演 熊谷真実 Kumagai Mami
出演 二ノ宮隆太郎 Ninomiya Ryutaro
出演 水川あさみ Mizukawa Asami
出演 冨手麻妙 Tomite Ami
出演 萩原みのり Hagiwara Minori
出演 風間杜夫 Kazama Morio
出演 柄本明 Emoto Akira
出演 芦川誠 Ashikawa Makoto
出演 友近 Tomochika
出演 山本博 Yamamoto Hiroshi
出演 佐藤修 Sato Osamu
出演 竹原慎二 Takehara Shinji