
公開日 2020/02/14 119分
全編1カットで戦場を描くという、映像としてはもの凄い作品。
実際に1カットではなく、1カットに見えるように繋がれているのだが、そんなことは些末に思える迫力と緊張感だ。
カメラは、名カメラマン、ロジャー・ディーキンス。
実際、砲弾が降り注ぐ戦場を駆けるシーンなど、まさに圧倒的といえる映像の嵐だ。
1917年、第一次世界大戦の戦場は、今では思いも及ばないような危険さや汚さに溢れている。
ぬかるんだ塹壕に潜む大量の兵士、文字通りの人海戦術。
誰がいつ死んでもおかしくないどころか、部隊ごと壊滅しても不思議ではない危うさ。
緊張感に満ちた一方で、そこから生まれる開き直りや諦めに似た緩んだ雰囲気。
1カットから生まれる緊張感は成功していると思う。
ただ、1兵士を追ったあまりにもリアルな戦場は、後半には見ることに疲れてしまったからか、劇的さをなくしてしまったからか、感情が湧きづらくなってしまった。
この監督は過去の作品を見ても、感情移入をし辛いタイプだと思っていたので、同様のタイプなのかもしれない。
私との相性が悪いだけかもしれないのだが。
凄い作品なのは解るし、その映像も強く印象に残るのだが、心を揺さぶられる作品ではなかったのが残念。
原題 1917
製作国 イギリス
製作国 アメリカ
製作 DreamWorks SKG
製作 Reliance Entertainment
製作 New Republic Pictures
製作 Mogambo
製作 Neal Street Productions
配給 東宝東和
監督 サム・メンデス Sam Mendes
製作 サム・メンデス Sam Mendes
製作 ピッパ・ハリス Pippa Harris
製作総指揮 ジェブ・ブロディ Jeb Brody
製作総指揮 オレグ・ペトロフ Oleg Petrov
脚本 サム・メンデス Sam Mendes
脚本 クリスティ・ウィルソン=ケアンズ Krysty Wilson-Cairns
撮影 ロジャー・ディーキンス Roger Deakins
プロダクションデザイン デニス・ガスナー Dennis Gassner
衣装デザイン デイヴ・クロスマン Dave Crossman
衣装デザイン ジャクリーヌ・デュラン Jacqueline Durran
編集 リー・スミス Lee Smith
音楽 トーマス・ニューマン Thomas Newman
出演 ジョージ・マッケイ George MacKay
出演 ディーン=チャールズ・チャップマン Dean-Charles Chapman
出演 マーク・ストロング Mark Strong
出演 アンドリュー・スコット Andrew Scott
出演 リチャード・マッデン Richard Madden
出演 クレア・デュバーク Claire Duburcq
出演 コリン・ファース Colin Firth
出演 ベネディクト・カンバーバッチ Benedict Cumberbatch
出演 ダニエル・メイズ Daniel Mays