フォードvsフェラーリ

店舗イメージ

公開日 2019/01/10  153分


★★★★★★★ 7.0


タイトルからは、フォード・チームから見たフェラーリとの戦いをイメージしてしまいがちかと思うが、実際はフォード内の抗争の方が密だ。
CGを極力排したというマシンとレースの迫力と、クリスチャン・ベール演じるケン・マイルズの存在感が本作の最大の魅力。
ボディを叩いて凹ましてレギュレーションを通す時代。
閉まらなくなったドアもハンマーで叩いて閉める。
おいおい、事故ったら脱出できないかもしれないぞ、などと心の中で突っ込む。
現在のスイッチだらけのゲームのような車に違和感を持つオールドファンも、化石燃料を燃やしまくるレースに違和感を持つ今のファンも取り込める、古き良き時代を描いたのも上手い。
この時代のギヤ・ボックスって、前←→後しかなかったのか?
スーパー・カブのギヤみたいなものか?(1段ずつ上げ下げする?)
ケン・マイルズの奥さんが暴走する時のホイール・キャップがカラカラと転げるシーンなど、時代を彷彿させるシーンも盛り沢山だ。
『醜い工場で醜い車でも作ってろ!』と言うエンツォ・フェラーリ。
大量生産を揶揄した"醜い工場"と、主人公2人が『美人コンテストなら負ける』というデザインへの自負が籠もった言葉だ。
確かにフェラーリの方が美しい。
一本気なケン・マイルズに対して、キャロル・シェルビーは、企業側に付いたり、レース中に悪戯やパクりを働いたりと、好印象では収まらない、ある意味人間臭い性格で、マット・デイモンとしては珍しく損な役回りではあるが、面白く見ることができた。
ジェームズ・マンゴールド監督は、何を撮らせても卒なく上手い。


原題 FORD V. FERRARI

製作国 アメリカ
製作 Chernin Entertainment
製作 TSG Entertainment
製作 Turnpike Films
製作 20th Century Fox
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

監督 ジェームズ・マンゴールド James Mangold
製作 ピーター・チャーニン Peter Chernin
製作 ジェンノ・トッピング Jenno Topping
製作 ジェームズ・マンゴールド James Mangold
製作総指揮 ダニ・ベルンフェルド Dani Bernfeld
製作総指揮 ケヴィン・ハロラン Kevin Halloran
製作総指揮 マイケル・マン Michael Mann
脚本 ジェズ・バターワース Jez Butterworth
脚本 ジョン=ヘンリー・バターワース John-Henry Butterworth
脚本 ジェイソン・ケラー Jason Keller
撮影 フェドン・パパマイケル Phedon Papamichael
プロダクションデザイン フランソワ・オデュイ François Audouy
衣装デザイン ダニエル・オーランディ Daniel Orlandi
編集 アンドリュー・バックランド Andrew Buckland
編集 マイケル・マカスカー Michael McCusker
編集 ダーク・ウェスターヴェルト Dirk Westervelt
音楽 マルコ・ベルトラミ Marco Beltrami
音楽 バック・サンダース Buck Sanders

出演 マット・デイモン Matt Damon
出演 クリスチャン・ベイル Christian Bale
出演 ジョン・バーンサル Jon Bernthal
出演 カトリーナ・バルフ Caitriona Balfe
出演 トレイシー・レッツ Tracy Letts
出演 ジョシュ・ルーカス Josh Lucas
出演 ノア・ジュープ Noah Jupe
出演 レモ・ジローネ Remo Girone
出演 レイ・マッキノン Ray McKinnon
出演 JJ・フィールド JJ Field