犬猿

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公開日 2018/02/10  103分


★★★★★★★ 7.0


新井浩文の逮捕によって本作もどんどん埋もれていくのだろう。
それは惜しい。

どんな兄弟にもある程度の確執はあるものだ。
それは一番身近で年齢の近い存在であるがゆえ。

その確執が際立った"犬猿"として、新井浩文と窪田正孝の兄弟、 江上敬子(ニッチェ)、筧美和子の姉妹が描かれる。

やくざの兄と真面目な会社員の弟。
デブだが頭のいい姉と美人だが仕事のできない妹。
それぞれの立場に立ってみれば、筋の通った言い分もある。
自分にない部分に嫉妬もすれば、相手にない部分を誇ったり。

兄弟のことを悪く言いながらも、他人に悪く言われると腹が立つ。
兄弟を他人に褒められると、比べられている気分にもなる。
その辺りのエピソードをリアルに繋いで面白い。

兄弟、姉妹のいる観客には"あるある"な映画だろう。

年上どうし、年下どうしが上手くいけばよかったのにね。
まあ、そうはいかないのが現実だけど。

江上敬子(ニッチェ)のキャスティングは意外性も狙ったのだろうが、 お笑いを主要人物に抜擢することは、スルーされ易いというマイナス面も孕む。
演技的にどうこうは感じなかったが、兄弟役の2人に対して姉妹役の2人の存在感が見劣りするのは否めない。

結論的には…、猿と犬なんだもん。

原題 犬猿

製作国 日本
製作 「犬猿」製作委員会
製作 東映ビデオ
製作 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ
製作 東京テアトル
製作 TBSラジオ
製作 スタジオブルー
配給 東京テアトル

監督 吉田恵輔 Yoshida Keisuke
製作 間宮登良松 Mamiya Toramatsu
製作 村田嘉邦 Murata Yoshikuni
製作 太田和宏 Ohta Kazuhiro
製作 佐藤現 Sato Gen
エグゼクティブプロデューサー 加藤和夫 Katoh Kazuo
エグゼクティブプロデューサー 村上比呂夫 Murakami Hiroo
脚本 吉田恵輔 Yoshida Keisuke
脚本協力 仁志原了 Nishihara Ryo
撮影 志田貴之 Shida Takayuki
美術 寺尾淳 Terao Jun
編集 川村紫織 Kawamura Shiori
音楽 めいなCo. Meina Co.
音楽プロデューサー 津島玄一 Tsushima Genichi
主題歌 ACIDMAN ACIDMAN

出演 窪田正孝 Kubota Masataka
出演 新井浩文 Arai Hirofumi
出演 江上敬子 Enoue Keiko
出演 筧美和子 Kakei Miwako
出演 阿部亮平 Abe Ryohei
出演 木村知貴 Kimura Tomoki
出演 伊藤健太郎 Ito Kentaro
出演 竹内愛紗 Takeuchi Aisa
出演 角替和枝 Tsunogae Kazue