
公開日 2016/06/24 113分
未読だが『ゴーン・ガール』のギリアン・フリン原作の映画だけに一筋縄でいかないストーリーなのは予想がつく。
作品自体もミステリー的な描写である。
一家惨殺事件から生き残った少女が、28年後に生活の困窮から、殺人クラブという有名事件を検証する娯楽団体からの依頼に協力していくという展開。
事件後の募金等で成り立っていた生活も破綻し、自堕落な暮らしをしている悲劇の少女のその後をシャーリーズ・セロンが演じる。
そりゃあ、大金も集まる美少女だったろう。
過酷な経験と善意にまみれた挙げ句の荒れた性格ぶりがいい。
殺人クラブの協力者にニコラス・ホルト。
あまりにも異なるが『マッド・マックス』のコンビだ。
ネタバレになるが、それぞれ別の動機の事件が重なったという練られた構図なのだが、それはあまり活きていない。
生活に行き詰まった母親の選択に説得力が欠けているので、その後の子供たちへの生きる糧にも見えづらい。
クロエ・グレース・モリッツの果敢な悪役への挑戦はいいが、この直情的なバカキャラ役を受ける必要性はあったのだろうか。
でもこの可愛さゆえに盲目となる長男の心理は解る。
アメリカの地方の衰退や、異常者による迷宮入り殺人など昨今のアメリカ的テーマも織り込みつつ、美女を観ながら謎解きも楽しめる作品である。
原題 DARK PLACES
製作国 イギリス
製作国 フランス
製作国 アメリカ
製作 Exclusive Media Group
製作 Mandalay Vision
製作 Cuatro Plus Films
配給 ファントム・フィルム
監督 ジル・パケ=ブランネール Gilles Paquet-Brenner
製作 キャシー・シュルマン Cathy Schulman
製作 マット・ジャクソン Matt Jackson
製作総指揮 トビン・アームブラスト Tobin Armbrust
原作 ギリアン・フリン Gillian Flynn
脚本 ジル・パケ=ブランネール Gilles Paquet-Brenner
撮影 バリー・アクロイド Barry Ackroyd
美術 ローレンス・ベネット Laurence Bennett
衣装デザイン エイプリル・ネイピア April Napier
編集 ビリー・フォックス Billy Fox
音楽 グレゴリー・トリッピ Gregory Tripi
出演 シャーリーズ・セロン Charlize Theron
出演 ニコラス・ホルト Nicholas Hoult
出演 クロエ・グレース・モレッツ Chloe Grace Moretz
出演 クリスティナ・ヘンドリックス Christina Hendricks
出演 コリー・ストール Corey Stoll
出演 タイ・シェリダン Tye Sheridan