
公開日 2021/01/29 124分
今の日本映画界最高のスタッフ・キャストと謳われたのは眉唾としても面白かった。
特に主人公が告白されるまでの序盤の力の入れようには目を見張る。
ボーイミーツガールである本作の趣向は、出会いの今っぽさである。
「多様性の時代」と呼ばれて久しいが、価値観の多様性が進んだゆえに、共感のツボも今や多種多様だ。
若い頃の狭く青い価値観自体は悪くない。
そしてその共感から生まれる恋愛はやはり今風だ。
狭い狭いツボの共感を運命的と捉え、簡単にお泊りも簡単、でも何も起きない。
若者の価値観は環境や成長とともに変化するのは常だし、自分自身の恋愛観も学生と社会人では変わったと思う。
勿論、どちらが良いとか、正しいはない。
そして狭く青い価値観を二人が共感し続けることは難しい。
お互いの変化から生まれるすれ違いは、ありきたりといえば、ありきたりではある。
だが、ラストで繰り返される、恋が生まれる瞬間の輝きは普遍的であり、それが本作の一番の魅力だ。
原題 花束みたいな恋をした
製作国 日本
製作 「花束みたいな恋をした」製作委員会
製作 TBSスパークル
製作 東京テアトル
製作 テレビ東京
製作 ジェイアール東日本企画
配給 東京テアトル
配給 リトルモア
監督 土井裕泰 Doi Nobuhiro
脚本 坂元裕二 Sakamoto Yuji
撮影 鎌苅洋一 Kamakari Yoichi
美術 杉本亮 Sugimoto Ryo
衣装デザイン 立花文乃 Tachibana Ayano
編集 穗垣順之助 Hogaki Junnosuke
音楽 大友良英 Otomo Yoshihide
出演 有村架純 Arimura Kasumi
出演 菅田将暉 Suda Masaki
出演 清原果耶 Kiyohara Kaya
出演 細田佳央太 Hosoda Kanata
出演 オダギリジョー Odagiri Jyo
出演 戸田恵子 Toda Keiko
出演 岩松了 Iwamatsu Ryo
出演 小林薫 Kobayashi Kaoru
出演 韓英恵 Kan Hanae
出演 中崎敏 Nakazaki Haya
出演 瀧内公美 Takiuchi Kumi