
公開日 1983/10/15 151分
公開時にロードショーで観た名作。
「衝撃の結末」なんて言うと、今や安っぽい宣伝文句に過ぎないが、タイトルの意味を知らずに観た当時の私にとっては衝撃以外の何ものでもなかった。
だが、結末を知った上で観てもなお、本作の価値は変わらない。
「嘘をつきすぎて何が現実か分からなくなった」という主人公の、どこが嘘でごまかしなのかを見ることもまたこの作品の味わいだ。
その意味で何度も味わえる作品の典型と言える。
そして更には、主人公がどうやってアウシュビッツから逃れたかは語られない。
「選択」よりも語れない何かがあったのか、なかったのか。「選択」の存在さえ知らない他者と同様に、闇に埋もれた数知れぬ悲劇まで暗示する。
結末も知らずに観た公開時は、享楽的な二人に馴染めなかったのだが、改めて観ると、えげつなく刹那的で退廃的な雰囲気を醸している。
メリル・ストリープの代表作の一つであるのは間違いない。どこから見てもドイツ人、には見えないが。
原題 SOPHIE'S CHOICE
製作国 アメリカ
製作 Incorporated Television Company (ITC)
製作 Keith Barish Productions
配給 ユニヴァーサル
配給 CIC
監督 アラン・J・パクラ Alan J. Pakula
製作 アラン・J・パクラ Alan J. Pakula
製作 キース・バリッシュ Keith Barish
製作総指揮 マーティン・スターガー Martin Starger
原作 ウィリアム・スタイロン William Styron
脚本 アラン・J・パクラ Alan J. Pakula
撮影 ネストール・アルメンドロス Nestor Almendros
音楽 マーヴィン・ハムリッシュ Marvin Hamlisch
出演 メリル・ストリープ Meryl Streep
出演 ケヴィン・クライン Kevin Kline
出演 ピーター・マクニコル Peter MacNicol
出演 リタ・カリン Rita Karin
出演 スティーヴン・D・ニューマン Stephen D. Newman