
公開日 2018/03/01 124分
傑作『パンズ・ラビリンス』以降は『ヘルボーイ』『ホビット』『パシフィック・リム』と私の興味の範疇から遠く離れてしまったギレルモ・デル・トロ監督作品。
本作は大人のダークなファンタジーという触れ込みと、ヴェネチア金獅子、オスカー候補という前評判で観ることに。
主人公は元?人魚なんだろう。
話せない。河の傍に棄てられていた。喉を切られていた?エラの痕?水の中平気。半漁人とのエッチも可能等々の伏線。
で半漁人とのラブストーリーなんだろう。
異種間恋愛ではないので、彼女の恋心も暴走的な動機も不自然ではない。
主人公と半魚人の種族マイノリティのみならず、ゲイの画家シャイルズが片思いするパイ屋のオーナーの冷酷な態度や、ストリックランドのロシア人に対する差別感情などの描写は、トランプ政権への反発という解釈が多いが、それなくしても十分に観られる。
時代背景は近代科学がまだ未熟であり、未知の可能性の独占欲が強い東西冷戦時代。
軍部のエゴイズムの強い時代。
いかにもって感じのゴリゴリの施設は全容が解り難い。
アマゾン出身の半魚人ではあるのに、画面はダークな寒色基調。
この世にないファンタジー造形なので好みは分かれるであろうが個人的には可愛くもかっこよくもない。
主人公も敢えてのキャスティングなのだろうが可愛くはない。
ラストは『パンズ・ラビリンス』とは真逆の消え方のため、ファンタジーとしての後味はすこぶる良い。
お伽噺はこうでなくちゃ的エンディングである。
原題 THE SHAPE OF WATER
製作国 アメリカ
製作 Bull Productions
製作 Double Dare You
製作 Fox Searchlight Pictures
製作 TSG Entertainment
配給 20世紀フォックス映画 20th Century Fox
監督 ギレルモ・デル・トロ Guillermo Del Toro
製作 ギレルモ・デル・トロ Guillermo Del Toro
製作 J・マイルズ・デイル J. Miles Dale
脚本 ギレルモ・デル・トロ Guillermo Del Toro
脚本 ヴァネッサ・テイラー Vanessa Taylor
撮影 ダン・ローストセン Dan Laustsen
プロダクションデザイン ポール・デナム・オースタベリー Paul Denham Austerberry
衣装デザイン ルイス・セケイラ Luis Sequeira
編集 シドニー・ウォリンスキー Sidney Wolinsky
音楽 アレクサンドル・デスプラ Alexandre Desplat
出演 サリー・ホーキンス Sally Hawkins
出演 マイケル・シャノン Michael Shannon
出演 リチャード・ジェンキンス Richard Jenkins
出演 ダグ・ジョーンズ Doug Jones
出演 マイケル・スタールバーグ Michael Stuhlbarg
出演 オクタヴィア・スペンサー Octavia Spencer
出演 デヴィッド・ヒューレット David Hewlett
出演 ニック・サーシー Nick Searcy