ボヘミアン・ラプソディ

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公開日 2018/11/09  136分


★★★★★★★ 7.0


オープニングの20世紀FOXのファンファーレを奏でるのはブライアン・メイ。もうここからアゲアゲだ。
ただこれについては何の説明もないので、予備知識のない観客には「ん?」だろう。

そしてライブ・エイドのステージに足取り軽く上がっていくフレディ。カメラはその背中を追う。
画面は暗転し、QUEEN発足以前の時代に戻る。
空港で荷物運びをするフレディ。仲間からは「パキ(パキスタン)野郎」と呼ばれている。
出自、容姿、性癖、孤独感とコンプレックスの塊のような男。
その一方での溢れる才能。絶対的な歌唱力、音楽や衣装の創作力。
今に生きていたら、これほどの偏見やバッシングに曝され、孤独に陥ることもなかったかもとは、誰しも思うことだろう。
そんな彼を救い、世界に存在を知らしめたのが、家族であるQUEEN。
このバンドは、それぞれがそれぞれを尊重し合っていて、仲がいいという言葉では収まらない信頼感が見て取れる。

フレディの独立、脱退やHIV感染などの絶望的な困難を経た後、冒頭の映像を引き継ぐ形で始まるラスト21分の LIVE AID は圧倒的。
日本を含めて世界的な高評価は、QUEENに思い入れのある観客の後押しが大きいのだろうが、フレディを含め、このバンドを見直したい、それくらい不遇だったという想いがあるような気がする。

私自身、その凄さは解るが(LPアルバム2枚所有)、好きかと尋ねられればそれほど熱狂はしなかった。
それにも関わらず、ラストには涙が溢れた。また音楽も聞き直したい。

原題 BOHEMIAN RHAPSODY

製作国 アメリカ
製作国 イギリス
製作 GK Films
製作 New Regency Pictures
製作 Queen Films Ltd.
製作 Regency Enterprises
製作 Tribeca Productions
配給 20世紀フォックス映画 20th Century Fox

監督 ブライアン・シンガー Bryan Singer
製作 グレアム・キング Graham King
製作 ジム・ビーチ Jim Beach
製作総指揮 デクスター・フレッチャー Dexter Fletcher
製作総指揮 アーノン・ミルチャン Arnon Milchan
製作総指揮 デニス・オサリヴァン Denis O'Sullivan
製作総指揮 ジェーン・ローゼンタール Jane Rosenthal
原案 アンソニー・マクカーテン Anthony McCarten
原案 ピーター・モーガン Peter Morgan
脚本 アンソニー・マクカーテン Anthony McCarten
撮影 ニュートン・トーマス・サイジェル Newton Thomas Sigel
衣装デザイン ジュリアン・デイ Julian Day
編集 ジョン・オットマン John Ottman
音楽 ジョン・オットマン John Ottman
音楽監修 ベッキー・ベンサム Becky Bentham
エグゼクティフ音楽プロデューサー ブライアン・メイ Brian May
エグゼクティフ音楽プロデューサー ロジャー・テイラー Roger Taylor

出演 ラミ・マレック Rami Malek
出演 ルーシー・ボーイントン Lucy Boynton
出演 グウィリム・リー Gwilym Lee
出演 ベン・ハーディ Ben Hardy
出演 ジョセフ・マッゼロ Joseph Mazzello
出演 エイダン・ギレン Aidan Gillen
出演 トム・ホランダー Tom Hollander
出演 アレン・リーチ Allen Leech
出演 マイク・マイヤーズ Mike Myers