14の夜

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公開日 2016/12/24  114分


★★★★★★ 6.0


『ソロモンの偽証』を観て、今の時代や作品の意義も理解できるが、「いや中学生って、そこまで真面目か?」というのがあった。
時代背景が違うが、こちらの方がリアルな感じがする。
少なくとも私にとっては。

『百円の恋』の脚本家の監督作品。
姉が婚約者を連れてきてからの畳み掛ける展開の面白さはさすが。
小学校時代にウンチを漏らしたパンツを洗ったエピソードなども効いている。
「お前がかっこよかったのは小学生までなんだよ」的な台詞で、そこが落としどころだったのかと唸ってしまう。

自宅の部屋とかも、同級生の誰かの部屋のように感じるし、話す内容も自分たちのグループが「中」だの「下」だのと、真面目なんだか分からない。
この、ぼーっとした感じが日本の中学生なんだと思う。
そして田舎の中学生の足は自転車なのだ。

やはり『ソロモンの偽証』はエッジがきつ過ぎる。
死を強く意識始める年代であるのは確かだが、性や仲間、自分についても等しく意識し始めるのだ。
しかも並行して成長期は、ダルい、かったるい。
画面に今の時代の車が映り込んだりするのは、資金的な制約上仕方ないのかもしれないが、瞬間的に違和感を覚えてしまう。

名作『スタンド・バイ・ミー』のような普遍性は感じないが、メロドラマ的表現を排した表現は、ちょっと『おっぱいバレー』を彷彿させながら、世代的に親しみやすく楽しめた。

製作国 日本
製作 「14の夜」製作委員会
製作 東映ビデオ
製作 東北新社 TOHOKUSHINSHA FILM CORPORATION
配給 SPOTTED PRODUCTIONS

監督 足立紳 Adachi Shin
製作 間宮登良松 Mamiya Toramatsu
製作 狩野善則 Kanoh Yoshinori
製作 佐藤現 Sato Gen
エグゼクティブプロデューサー 加藤和夫 Katoh Kazuo
脚本 足立紳 Adachi Shin
撮影 猪本雅三 Inomoto Masami
美術 将多 Syouta
衣装デザイン 天野多恵 Amano Tae
編集 洲崎千恵子 Suzaki Chieko

出演 犬飼直紀 Inukai Naoki
出演 濱田マリ Hamada Mari
出演 門脇麦 Kadowaki Mugi
出演 光石研 Mitsuishi Ken
出演 和田正人 Wada Masato
出演 浅川梨奈 Asakawa Nana
出演 伊藤健太郎 Ito Kentaro
出演 青木柚 Aoki Yuzu
出演 中島来星 Nakajima Rasei
出演 稲川実代子 Inagawa Miyoko
出演 内田慈 Uchida Chika
出演 ガダルカナル・タカ Gadarukanaru Taka
出演 河口瑛将 Kawaguchi Akimasa