公開日 1971/08/28 130分
1971年の映画なので、当時は最先端のコンピューターも医療機器も古い古い。
だが、惑星からの未知の病原体の恐怖は、今なお盛んに作り続けられているネタである。
それほどに、人間には今なお宇宙への畏怖の念があるのか、それとも未知の領域が狭くなっているのか。
セットは古くても、目を見張る映像は幾つもあって、それが今もSFの古典として残っている所以であろう。
死の村と化した村の描写。薄暗い中、飛行機から見た映像に見る迫力は巨匠ならではの表現力だろう。
また電子アームや遠隔操作ではなく、人間がまるごと蛇腹状に繋がれた袋に入ってオペレーションをするアイデアなどには唸ってしまう。
地下の階を下がるごとに、人間をよりクリーン化していく段階的な描写も面白いが、今現在の視点から見ると、それでクリーン（無菌）化されたとは思えないので、ちょっと残念。
老人と赤ん坊だけが助かるという設定は、どこか「身体的弱者だけが生き残るという設定が面白いのじゃないか」という作り手の思惑が透けて見えるようなところが興醒めではある。
未知の細菌の対抗策は、結局大したものではなく、ちょっと『カサンドラ・クロス』を思い出した。
原題 THE ANDROMEDA STRAIN
製作国 アメリカ
製作 Robert Wise Productions
配給 ＣＩＣ
監督 ロバート・ワイズ Robert Wise
製作 ロバート・ワイズ Robert Wise
原作 マイケル・クライトン Michael Crichton
脚本 ネルソン・ギディング
撮影 リチャード・Ｈ・クライン Richard H. Kline
ﾌﾟﾛﾀﾞｸｼｮﾝﾃﾞｻﾞｲﾝ ボリス・レヴェン Boris Leven
編集 スチュアート・ギルモア Stuart Gilmore
編集 ジョン・Ｗ・ホームズ John W. Holmes
音楽 ギル・メレ Gil Melle
特撮 ダグラス・トランブル Douglas Trumbull
出演 アーサー・ヒル Arthur Hill
出演 デヴィッド・ウェイン David Wayne
出演 ジェームズ・オルソン James Olson
出演 ケイト・リード Kate Reid
出演 ポーラ・ケリー Paula Kelly
出演 ラモン・ビエリ Ramon Bieri