公開日 2017/09/09 106分
『インターステラ―』(2014)以来３年振りとなるクリストファー・ノーラン監督・脚本作品。
『インターステラ―』にそれほどの感銘を受けなかっただけに、 かなり期待の鑑賞だった。
悪くはなかったのだが、その入れ込み過ぎが災いしたのか、「それほどでも」という印象だった。
第二次大戦下の戦地ダンケルク港からの脱出劇。
レビューでは「あの有名な作戦」とか「今更説明不要」などと踊っていたが、私はまったく知らなかった。
有名な戦闘のせいか、戦地の状況や作戦の概要等は極力排され、 こうした戦争映画には珍しく約１時間半に収められている。
"ダンケルクの戦い"を知らない私ではあったが、状況を理解できないわけではなかったので、 上映時間については長いとも短いとも思わなかった。
ダンケルク港での１週間、１日、１時間の異なる時間軸を並行に描くという特異な手法は 、上手く捌けており混乱することもない。
敵との戦いの中にありながらの、時間との闘いがあちこちに描かれる。
例えば、戦闘機の燃料切れ、座礁船の中の満潮待ちなど。
この監督らしい手法だとは思うが、それゆえの劇的な効果といったもの、感銘はあまり受けなかった。
姿を見せないドイツ兵にも、恐怖を煽るという効果はあまり感じなかった。
「お前らは包囲されている」というビラで説明されるよりも、 もっと絶え間ない爆破音等の方が恐いと思うが、海岸は戦闘機による急襲時以外は静かに感じた。
"SFXを駆使しないノーラン印"効果で、どうやって撮ってるんだ？的な映像の面白さはあるものの、 『インセプション』のような圧倒的な迫力はなかった。
原題 CARRIE
製作国 イギリス
製作国 アメリカ
製作国 フランス
監督 クリストファー・ノーラン Christopher Nolan
製作 エマ・トーマス Emma Thomas
製作 クリストファー・ノーラン Christopher Nolan
製作総指揮 ジェイク・マイヤーズ Jake Myers
撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ Hoyte Van Hoytema
ﾌﾟﾛﾀﾞｸｼｮﾝﾃﾞｻﾞｲﾝ ネイサン・クロウリー Nathan Crowley
衣装デザイン ジェフリー・カーランド Jeffrey Kurland
編集 リー・スミス Lee Smith
音楽 ハンス・ジマー Hans Zimmer
出演 フィオン・ホワイトヘッド Fionn Whitehead
出演 トム・グリン＝カーニー Tom Glynn-Carney
出演 ジャック・ロウデン Jack Lowden
出演 ハリー・スタイルズ Harry Styles
出演 アナイリン・バーナード Aneurin Barnard
出演 ジェームズ・ダーシー James D'Arcy
出演 バリー・キオガン Barry Keoghan
出演 ケネス・ブラナー Kenneth Branagh
出演 キリアン・マーフィ Cillian Murphy
出演 マーク・ライランス Mark Rylance
出演 トム・ハーディ Tom Hardy
出演 ジョン・ノーラン John Nolan