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公開日 2017/05/19  116分


★★★★★★★★ 8.0 (2019年)


2年振りの再鑑賞。
その間に原作本(『あなたの人生の物語』)を読んだり。

構成が既に解っているので、右往左往することもなく集中して観られた。
やっばり面白い。私好みの作品。
主人公の、強い強い意志の物語。

"現代の『未知との遭遇』"との評もある作品。
異星言語「ヘプタポッド」のインパクトは強烈なのだが、いまだに耳に残る独特の音階で聴覚に訴えたスピルバーグの偉大さも改めて痛感した。


★★★★★★★★ 8.0 (2017年)


空中に浮かんだ黒く巨大な「柿の種」(ばかうけという見解もあるが)、エイリアンが表す文字など、SFらしい画は興味を引く。
「SF(の決め手)は画だ」としたなら、及第点は間違いない。

ストーリーもかなり凝っている。
ヘプタポッド(エイリアンの文字)の映像が素晴らしいが、言語を習得することによって思考自体が変わるというのもある程度の説得力はある。ヘプタポッドを習得した主人公がエイリアンの感覚に目覚めるという展開も面白い。

時間を並行に捉えられるという感覚は"デマンド"というものが普及し始めた"現代らしい"SF感覚だと思う。
新しい感覚だ。
デマンドでは異なる時間帯のスポーツを並行して観ることができるように異なる時間を並行して捉えることができる。これを発展させた感覚で、ひと昔前だと受け容れ難い感覚だったかもしれない。

ハンナの誕生はエイリアンが現れる前なのか、後なのか、二つの解釈があるのだろう。
エイリアン後=ハンナはイアンとの娘、というの大勢だろうし、正解なのだろう。だとしたら、ハンナやイアンは幸福は納得した、幸福感のある人生を送ることができたのだろうか。そこの表現が薄いので、ルイーズの決断も薄くは感じる。ハンナの誕生をエイリアンの出現前と解釈してしまうのは、予告編がそのようにリードしているからで、ミス・リードを誘った(若しくは誤った)内容には不快感を感じる。本編がいいだけに尚更その思いは強く感じる。

エイリアンと対峙する手に汗握る緊張感の演出も見事だし、現代版『未知との遭遇』と評されるのも解る。
この後に『ブレードランナー』の続編が控えるなど、ますますハリウッドきっての当代No.1監督の呼び声が高いが、それだけのクオリティの高さを連発する腕前は流石の才能だ。

原題  ARRIVAL

製作国 アメリカ
製作 Lava Bear Films
製作 FilmNation Entertainment
製作 21 Laps Entertainment
配給 ソニーピクチャーズエンターテインメント Sony Pictures Entertainment Japan lnc.

監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ Denis Villeneuve
製作 ショーン・レヴィ Shawn Levy
製作 ダン・レヴィン Dan Levine
製作 アーロン・ライダー Aaron Ryder
製作総指揮 スタン・ヴロドコウスキー Stan Wlodkowski
製作総指揮 エリック・ハイセラー Eric Heisserer
製作総指揮 ダン・コーエン Dan Cohen
原作 テッド・チャン Ted Chiang
脚本 エリック・ハイセラー Eric Heisserer
撮影 ブラッドフォード・ヤング Bradford Young
プロダクションデザイン パトリス・ヴァーメット Patrice Vermette
衣装デザイン レネー・エイプリル Renee April
編集 ジョー・ウォーカーJoe Walker
音楽 ヨハン・ヨハンソン Jhann Jhannsson
視覚効果監修 ルイ・モラン Louis Morin

出演 エイミー・アダムス Amy Adams
出演 ジェレミー・レナー Jeremy Renner
出演 フォレスト・ウィッテカー Forest Whitaker
出演 マイケル・スタールバーグ Michael Stuhlbarg
出演 マーク・オブライエン Mark O'Brien
出演 ツィ・マー Tzi Ma