公開日 2016/05/07 121分
前編は誘拐殺人に纏わる捜査はほとんど画かれず、地方警察の広報と警察付きのマスコミの攻防が物語の中心となる。
警察とマスコミの関係であっても組織対組織ではなく、結局は人対人だと佐藤浩市が激情的に論じる。
誘拐殺人というテーマの一方で、警察付きのマスコミ(新聞)を粘質的に描くところが、いかにも横山秀夫原作作品らしい。
誘拐殺人については、舌足らずの表現と伏線がばらまき続けられるばかりで、どこまでが事件を意味する描写なのかは判らない。
散漫的な印象を受けるが、前編を観終わった時点で、「あのカットにはどういう意味がある」とか「あのシーンはどう展開する」とか予想するには楽しい構成になっている。
ハリウッド的予想なら、「テープレコーダーの故障は作為的」と思うのだが。
登場人物の背景も固まったところで、後編は回収に追われることになるのだろう。
というか、ここから別作品が始まるくらいになりそうだ。
原題 64 -ロクヨン- 前編
製作国 日本
製作 「64」製作委員会
製作 文藝春秋
配給 東宝 TOHO
監督 瀬々敬久 Zeze Takahisa
製作 越智貞夫 Ochi Sadao
製作 木村理津 Kimura Ritsu
原作 横山秀夫 Yokoyama Hideo
脚本 瀬々敬久 Zeze Takahisa
脚本 久松真一 Hisamatsu Shinichi
撮影 斎藤幸一 Saito Koichi
美術 磯見俊裕 Isomi Toshihiro
編集 早野亮 Hayano Ryo
音楽 村松崇継 Muramatsu Takatsugu
主題歌 小田和正 Oda Kazumasa
出演 佐藤浩市 Sato Koichi
出演 綾野剛 Ayano Gou
出演 榮倉奈々 Eikura Nana
出演 夏川結衣 Natsukawa Yui
出演 窪田正孝 Kubota Masataka
出演 金井勇太 Kanai Yuta
出演 筒井道隆 Tsutsui Michitaka
出演 鶴田真由 Tsuruta Mayu
出演 赤井英和 Akai Hidekazu
出演 菅田俊 Sugata Shun
出演 小澤征悦 Ozawa Yukiyoshi
出演 菅原大吉 Sugawara Daikichi
出演 坂口健太郎 Sakaguchi Kentaro
出演 芳根京子 Yoshine Kyoko
出演 瑛太 Eita
出演 椎名桔平 Siina Kippei
出演 滝藤賢一 Takitoh Kenichi
出演 烏丸せつこ Karasuma Setsuko
出演 奥田瑛二 Okuda Eiji
出演 仲村トオル Nakamura Tohru
出演 吉岡秀隆 Yoshioka Hidetaka
出演 永瀬正敏 Nagase Masatoshi
出演 三浦友和 Miura Tomokazu
出演 山崎ハコ Yamazaki Hako