
公開日 2015/06/20 120分
停滞したハイウェイ上の群集による歌とダンス。圧巻のオープニングだ。
映画の大事な要素である幕開けの5分間、掴みはOKだ。
さて、だがこの作品をミュージカルかと問われたなら、「?」が答えだ。
そもそも映画作品をジャンル分けすることに大きな意味はないと思うのだが、出演者には歌とダンスよりも、演技に重点が置かれているように思う。
その演技、ドラマの中で登場人物の想いやイメージが突然、歌やダンスで表現されたら当然観客は面食らう。
そこで、このオープニングなのだろう。
これだけ派手にミュージカルを印象付けでおけば、突然歌い出されても、準備はできている。"ミュージカル"なのだから。
それがこの監督の妙手なのだろう。
『セッション』の監督は、音楽という得意分野を巧みに使って新たな傑作を作り出した。
美男、美女の恋物語。それぞれがジャズバーとハリウッド女優という夢を持つだけに、結末は見えている。特にハリウッド女優という定番中の定番の夢は『ボディガード』などで使い古されている。
主人公二人の歌と踊りも凄くはない。
でも夢に向かう若者はいつの時代でも魅力的だし、ついつい感情移入もしてしまう。そしてこの一瞬に永遠を見せる切ないラストは、映画ならではの表現だ。
素晴らしい。
原題 LA LA LAND
製作国 アメリカ
製作 Summit Entertainment
製作 Black Label Media
製作 TIK Films
配給 ギャガ GAGA Corporation
配給 ポニーキャニオン PONY CANYON INC.
監督 デイミアン・チャゼル Damien Chazelle
製作 フレッド・バーガー Fred Berger
製作 ジョーダン・ホロウィッツ Jordan Horowitz
製作 ゲイリー・ギルバート Gary Gilbert
製作総指揮 マイケル・ビューグ Michael Beugg
脚本 デイミアン・チャゼル Damien Chazelle
撮影 リヌス・サンドグレン Linus Sandgren
プロダクションデザイン デヴィッド・ワスコ David Wasco
衣装デザイン メアリー・ゾフレス Mary Zophres
編集 トム・クロス Tom Cross
音楽 ジャスティン・ハーウィッツ Justin Hurwitz
音楽監修 スティーヴン・ギジッキ Steven Gizicki
エグゼクティフ音楽プロデューサー マリウス・デ・ヴリーズ Marius De Vries
作詞 ベンジ・パセック Benj Pasek
作詞 ジャスティン・ポール Justin Paul
振付 マンディ・ムーア Mandy Moore
出演 ライアン・ゴズリング Ryan Gosling
出演 エマ・ストーン Emma Stone
出演 ジョン・レジェンド John Legend
出演 ローズマリー・デウィット Rosemarie DeWitt
出演 ソノヤ・ミズノ Sonoya Mizuno
出演 J・K・シモンズ J.K. Simmons
出演 フィン・ウィットロック Finn Wittrock