
公開日 2000/05/13 111分
★★★★★ 5.0
「四騎の会」の第1回作品として予定されていた脚本を、三十数年経て市川昆が映画化。
四騎の会の遺産と聞けば、映画ファンならずとも期待してしまうだろう。
それが市川昆による痛快時代劇と聞けば、尚更なのは言うまでもない。
そんな本作であるのだが、では面白かったかというと、面白いことは確かだが、期待を超えるものではないというのが、観客の評価の大半なのではないだろうか。
決定的に残念なのは新味のなさ。
最大の見せ場といわれる45人切り、私を含めてどれ程の期待があっただろう。
しかし考えてみれば、TV時代劇も斜陽になって久しい現在、目新しい殺陣などあるべくもない。
それは映像派の巨匠と呼ばれる監督を持ってしてもである。
その上、ストーリー自体、昔に書かれた陳腐さは否めない。
役所広司はいい。やはり上手い役者さんだ。
浅野ゆう子も作品自体に新風をもたらす、いいアクセントになっている。(新風だけに否定的な意見もあるだろうが)
その他のとりまく演者は今一つ。
誰からも傑作になって欲しいと望まれた作品だけに、そもそもハードルが高すぎた。
出来自体は悪くないだけに辛い。
原題 どら平太
製作国 日本
製作・配給 東宝
監督 市川崑 Ichikawa Kon
製作 西岡善信 Nishioka Yoshinobu
製作 鶴間和夫 Tsuruma Kazuo
製作 酒井実 Sakai Minoru
製作総指揮 中村雅哉 Nakamura Masaya
原作 山本周五郎 Yamamoto Syuugorou
脚本 黒澤明 Kurosawa Akira
脚本 木下恵介 Kinoshita Keisuke
脚本 市川崑 Ichikawa Kon
脚本 小林正樹 Kobayashi Masaki
撮影 五十畑幸勇 Isohata Yukio
美術 西岡善信 Nishioka Yoshinobu
編集 長田千鶴子 Osada Chizuko
音楽 谷川賢作 Kanikawa Kensaku
出演 役所広司 Yakusyo Koji
出演 浅野ゆう子 Asano Yuko
出演 宇崎竜童 Uzaki Ryudo
出演 片岡鶴太郎 Kataoka Tsurutaro
出演 石橋蓮司 Ishibashi Renji
出演 石倉三郎 Ishikura Saburo
出演 岸田今日子 Kishida Kyoko
出演 菅原文太 Sugawara Bunta