シン・ゴジラ

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公開日 2016/07/29  120分


★★★★★★★ 7.0


一瞬「まだ作るのか?」と呆れ気味に思った。
焼き直しされ尽くした怪獣映画(庵野監督に言う空想特撮映画)をどう料理するか?
興味はそこにあった。

結論をいうなら、庵野版はこれまでのゴジラとは違った新しい切り口を見せてくれた。

一つ前のハリウッド版は、その派手さ、ハリウッドならではの物量に目を見張ったが、内容はこれまでの作品を踏襲したものだった。
それはある意味、期待を裏切らず且つ豪華さ増しで良かったと思う。

ただ今回は資金の薄い邦画(東宝)作品。
しかし、それらを払拭する内容だった。
「ニッポン対ゴジラ」のコピーに違わない、ゴジラ対団体戦の様相を呈している。

ちなみにゴジラの位置付けは第1作に近い。完全に悪(神)の化身。
そのため本作の一番の特徴は台詞が多い。いや膨大な台詞量だ。
極端に言うなら「主人公はゴジラじゃない」ほどに登場人物も台詞も多い。
このためゴジラの特撮も少なくて済んだかも。
噂も含めてリアルと言われる物語の描き方は、ほぼアニメと思ってよい。(まあ空想特撮映画だし)
序盤のゴジラを意に介さない政府。
組織のはみ出し者(アウトロー)で固められた対策チーム。
権力者のじゃじゃ馬娘や上昇志向の官僚。
ゴジラを沈静化させる解析表の謎。
等、ステレオタイプの構図が見え隠れするものの、これまでにないゴジラを楽しめた。

放射能(核)の寵児であることは、敢えて強調されていない。それは予め観客の共通認識としてあるわけで、製作側が無用な敵を避けたのかもしれない。

どうして未成熟にゴジラは、あんなに着ぐるみチックなのだ?理由を教えて欲しい。

原題  シン・ゴジラ / SHIN GODZLLA

製作国 日本
製作 東宝 TOHO
製作 シネバザール Cine Bazar Co.
配給 東宝 TOHO

監督 庵野秀明 Anno Hideaki
監督 樋口真嗣 Higuchi Shinji
脚本 庵野秀明 Anno Hideaki
撮影 山田康介 Yamada Kosuke
編集 庵野秀明 Anno Hideaki
編集 佐藤敦紀 Sato Atsunori
音楽 鷺巣詩郎 Sagisu Shiro
音楽プロデューサー 北原京子 Kitahara Kyoko

出演 長谷川博己 Hasegawa Hiroki
出演 竹野内豊 Takenouchi Yutaka
出演 石原さとみ Ishihara Satomi
出演 高良健吾 Takara Kengo
出演 松尾諭 Matsuo Satoru
出演 市川実日子 Ichikawa Mikako
出演 余貴美子 Yo Kimiko
出演 國村隼 Kunimura Jun
出演 平泉成 Hiraizumi Sei
出演 柄本明 Emoto Akira
出演 大杉漣 Osugi Ren
出演 犬童一心 Inudou Isshin
出演 緒方明 Ogata Akira
出演 片桐はいり Katagiri Hairi
出演 斎藤工 Saito Takumi
出演 塚本晋也 Tsukamoto Shinya
出演 前田敦子 Maeda Atsuko
出演 鶴見辰吾 Tsurumi Shingo
出演 橋本じゅん Hashimoto Jun
出演 ピエール瀧 Pierre Taki
出演 古田新太 Furuta Arata
出演 渡辺哲 Watanabe Tetsu
出演 野村萬斎 Nomura Mansai