
公開日 2008/09/06 118分
以前から観たいと思っていたけれど、なかなか機会に恵まれず、漸くの鑑賞。
オープニングを見るまでは知らなかったのだが、デヴィッド・フィンチャー&スパイク・ジョーンズ PRESENT という強烈なロールが映し出される。
ネット上の様々な映画サイトのプロデュースに載っていないのは何故だろう。
作品はこの「2人印」に関係なくても、予想以上に面白かった。
この世の中は現実だけで回っているのではなく、いかに想像力で回っているのか、それがいかに大切なのかがよく分かる。
想像力があれば生きていける。いい時はもとより、悪い時には尚更だ。
この"想像力に逃げ込む力"は『パンズ・ラビリンス』をちょっと思い出した。
本作のトピックは世界中の世界遺産を舞台にしたアーティスティックな映像だ。
天然の舞台で、想像の世界をCGを使わずに描くことによる説得力の妙を楽しんだ。
その想像の物語の果ては、どこに着地するのかと思っていたのだが、以外にも映画愛に溢れたラストとなる。
『ニュー・シネマ・パラダイス』をちょっと思い出した。
なるほど、ドタバタ活劇に命を賭けた者達の心意気を謳う映画にCGは使えないよな。
西海岸(ハリウッド)のオレンジ栽培に従事する移民の子供と、ハリウッドでスタントに明け暮れる若者。
その細やかで慎ましい暮らしに接点を持たせ、その美しさを描いた本作に心を打たれた。
失恋くらいで死のうとするなんて、と思う部分が僅かに引っ掛かるが、若さの真っ直ぐさと理解しよう。
不思議なオープニングもラストに帰結するもので、終わってみると改めて印象に残る。
素晴らしい作品だと思う。
原題 THE FALL
製作国 アメリカ
製作 Googly Films
製作 Absolute Entertainment
製作 Deep Films
製作 Networxx
製作 Radical Media
製作 Tree Top Films Inc.
配給 ムービーアイ
監督 ターセム・シン Tarsem Singh
製作 ターセム・シン Tarsem Singh
製作総指揮 アジット・シン Ajit Singh
製作総指揮 トミー・タートル Tommy Turtle
脚本 ダン・ギルロイ Dan Gilroy
脚本 ニコ・ソウルタナキス Nico Soultanakis
脚本 ターセム・シン Tarsem Singh
撮影 コリン・ワトキンソン Colin Watkinson
衣装デザイン 石岡瑛子 Ishioka Eiko
編集 ロバート・ダフィ Robert Duffy
音楽 クリシュナ・レヴィ Krishna Levy
出演 リー・ペイス Lee Pace
出演 カティンカ・ウンタルー Catinca Untaru
出演 ジャスティン・ワデル Justine Waddell
出演 ダニエル・カルタジローン Daniel Caltagirone
出演 レオ・ビル Leo Bill
出演 ショーン・ギルダー Sean Gilder
出演 ジュリアン・ブリーチ Julian Bleach